人生の中ではいろいろなお金がかかりますよね。その中でも一番大きい、住宅にかかるお金のお話をしたいと思います。

 住居費にかける割合は手取り月収の30%程度になる人が多いのではないでしょうか。しかも毎月かかる支出のために、賃貸にするか持ち家にするかで頭を悩ませている人も多いと思います。賃貸と持ち家、いったいどちらがいいのでしょう?

 住宅を選択する際には、以下の2つの大切なポイントがあります。

 (1) 自分のライフスタイルに合っているか
 (2) コスト面から考えたときにどうか

 まず、(1)のポイントですが、賃貸と持ち家を比較したとき、賃貸は引っ越しが容易ですので、ライフプランに柔軟性が出るという最大のメリットがあります。家族構成の変化により必要とする住宅は変わりますし、転勤、リストラ、減給、自然災害など、いつ何が起こるかわかりません。そのような大きな変化が起こったとき、賃貸だと対応しやすいです。

 逆に、持ち家は安心感がありますし、日本ではマイホーム志向が強いために世間体を保ちやすいというメリットがあります。ライフスタイルが完全に固定化されている人にとってはメリットも大きいと言えるでしょう。

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2013.02.10(日)
text:Yoko Hanawa
photograph:Miki Fukano