●管理栄養士からのアドバイスを受ける
郵送して、1カ月後。
結果が出たとの連絡が届いたところで、アドバイスの予約を入れます。
「BENTRE(ベントレ)」では、検査結果が出ると、管理栄養士などの専門家に、電話で30分ほど直接アドバイスをもらえるのです。
私は、管理栄養士の清水さんに予約を入れました。
では、結果を聞いていきましょう。
「にらさわさんの腸内細菌は多様性があって、とても良いですね。日頃から腸に良い食生活を送っている証でしょう」と、開口一番に清水さん。
発酵食品を意識して食べてきた甲斐がありました。
「ただ、バランス調整菌が少なめですね。腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分ける考え方もありますが、悪玉菌にも必要な菌があることから、バランス調整菌・バランスかく乱菌・能力未知菌の3種類に分ける考えも一般的になってきています。
にらさわさんの腸内は、バランス調整菌とバランスかく乱菌が両方とも少なめです。ただ、バランスかく乱菌が少ないのはいいことですが」
概要をうかがったところで、体に関する課題について詳しく教えていただきました。
私は、「筋肉をつけたい」としていたので、タンパク質の摂り方や、ビタミンやミネラルなどとの組み合わせ方についてアドバイスされるかと思いきや、「食物繊維をもっと取りましょう」と清水さん。
「え、食物繊維ですか? タンパク質ではなく?」と聞き返すと、
「筋肉をつけるためには、確かにタンパク質は大事です。けれど、同じように大切なのが、タンパク質を利用しやすくできる腸内の環境なんです。
先ほどご説明したように、にらさわさんはバランス調整菌が少なめです。そのために、タンパク質をしっかり摂取しても、筋肉が作られない可能性がある。
ですから、目的を叶えるためには、タンパク質を増やすことよりも、バランス調整菌を増やすことに意識を向けたほうがいいんです」
なるほど!
「そのために効果的なのは、食物繊維を摂ることで、さらにつけ加えるなら、腸内細菌のえさとなるオリゴ糖もより意識して摂るといいでしょう」
電話では、この後も私の腸内について、ご報告いただいたり、腸内細菌について教えていただいたりしたのですが、初めて聞く菌の名前や、菌のパーセンテージなども説明してもらえて、とてもためになりました。
ちなみに、私の腸内環境は、chapter5のスポーツ11種の中では、トライアスロンをしている人たちのものに近いという結果。
これについては、「水泳を続けているからかもしれませんね」とのことでした。
確かに、私は、スポーツはしませんが、プール通いは10年以上欠かさず続けているのです。しかしそんなことまでわかるとは! 腸内細菌って、ミラクルですね。
診断では、ほかにも免疫力や美肌力、アンチエイジングなどのスコアも出してもらえて、とても面白かったです。
清水さんによると、腸内環境は、こうしたアドバイスを生かして食生活を改善していくと、早い人で1週間、遅い人でも3カ月程度で変化していくとか。
ボディだけでなく、メンタルにも大きな影響を与えることがわかり始めた腸内環境。「こうなりたい」と思う理想像があるならば、自分の腸内を調べてみると、思ってもいなかった方法が見つかるかもしれませんよ。
AuB(オーブ)
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.07.12(日)
文・写真=にらさわあきこ
撮影=平松市聖