広島への旅で行きたいところ、食べたいものといえば、まず何を思い浮かべるでしょう?
厳島神社、平和記念公園、広島カープ、お好み焼き、もみじ饅頭、尾道ラーメン……。
でも広島は、実は日本屈指(!?)の “ふわふわ、もふもふ天国”。しあわせ感いっぱいの楽しい旅へとご案内しましょう。
かわいいうさぎに癒やされる もふもふアイランド・大久野島
ふわふわ、もふもふに癒やされる広島の旅。まず訪れてみたいのが、瀬戸内海に浮かぶ大久野島(おおくのしま)。
島をのんびり歩いて1周しても60分ほど。そんな小さな大久野島ですが、なんと島内には約900羽ものうさぎたちが暮らしていて、春から秋にかけてはたくさんの観光客がうさぎたちとのふれあいを求めてやってきます。
大久野島行きの船が出るのは、広島駅から新幹線と在来線を乗り継いで約60分、高速バスでは約90分の忠海(ただのうみ)。港から船に乗って約15分で大久野島の桟橋に到着です。
さて、島に降り立つと、もうそこにはうさぎたちがいっぱい! 「たたたー」っといっせいに走り寄ってくる姿が、たまりません。島に到着して数分後には、誰もがすっかりメロメロになっていること、間違いなしです。
瀬戸内の青い海辺だったり、ひっそりとした森の散歩道だったり……。島内ではあちこちでうさぎに出会えます。
太平洋戦争の末期まで、極秘で毒ガス製造が行なわれていたことから、地図からもその存在が消されていたという大久野島。
現在も戦争遺跡が多く残されていて、うさぎたちのかわいい姿に癒やされながら、平和の大切さを学べる島でもあるのです。
なお、週末やゴールデンウィーク、夏休みなどは、たくさんの人が訪れるので、のんびりと島を楽しむなら、平日がおすすめだそう。
そして、うさぎたちとふれあうときには、「抱っこしない」「追いかけまわさない」「お菓子やパンをあげない」などのルールを必ず守って。
島を訪れる前に、必ず “うさぎからみんなへおねがい” を読んでおきましょう。
うさぎからみんなへおねがい (休暇村 大久野島)
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/free1/?p=32
●大久野島へのアクセス (忠海港ホームページ)
http://rabbit-island.info/
島に唯一のリゾートホテルで のんびりと過ごす
うさぎたちがたくさん暮らしている大久野島ですが、現在では、民家は一軒もありません。
でも、島には唯一のリゾートホテル「休暇村 大久野島」があります。
館内の1階にある「うさんちゅ(兎人)カフェ」では、ふわとろのソフトクリームのほか、オリジナルコーヒー、季節のスイーツなどを味わうことができます。
また、「レストランうさんちゅ」で提供しているご当地名物「たけはら魚飯(1日30食限定)」や「タコ天丼定食」なども気になるところです。
うれしいことに、うさぎたちにすっかり心を癒やされたあとは、ゆったりと天然温泉につかって、今度は体を芯から癒やすこともできます。
「もっとうさぎたちとふれあいたい!」という人には、宿泊がおすすめ。
ホテルの目の前に広がる芝生広場には、夕方になるとたくさんのうさぎたちが集まってきて、“もふもふ絶景” を楽しめます。
また、日帰りの観光客がまだやって来ない朝のひとときに開催される「ウサギさんと季節を感じる 朝のお散歩会」など、ここに滞在しないと体験できないアクティビティも魅力的です。
休暇村 大久野島
所在地 広島県竹原市忠海町大久野島
電話番号 0846-26-0321
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
●ふわふわ♡広島おみやげ情報その1「淡雪花/藤い屋」
もみじ饅頭の老舗「藤い屋」が生み出した、新たな広島名物が「淡雪花」。
ふんわり、ふわふわギモーヴの食感と、広島産レモンの爽やかな酸味が上品な逸品です。
2020.03.30(月)
構成・文=矢野詔次郎
撮影=志水 隆