#189 Galle(Sri Lanka)
ゴール(スリランカ)
![南西海岸からちょこんと突き出たゴールの旧市街と要塞。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/-/img_e41befe74236b29c4fd4d199a6d6e08c144902.jpg)
スリランカの南部最大の都市ゴールは、世界文化遺産「ゴールの旧市街とその要塞(ようさい)郡」として知られています。
コロンボからは南へ約119キロ。さて、どうやって行こう? 旅行会社に相談すると、「車をチャーターしますね」。
ちょっと待った、日本で、タクシーで100キロ走ったら、一体いくら払うことになるのやら! いくら物価が安いスリランカとはいえ、往復となれば……。
びくびくしながら料金を聞くと、「え!? 意外と、お手頃」。
![地元の人の足となっている電車。エアコンはなく、天井に扇風機が。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/-/img_e011dba0f2e69f26a43e06290ed7c998110162.jpg)
スリランカの旅行者の交通手段はチャーター車がスタンダードなのだそうです。電車や長距離バスもありますが、地元向けのためにエアコンがないことも。
しかも今回のドライバーのハル君は日本語が達者で、ガイドもできます。一石二鳥で、ありがたい!
バンダラナイケ国際空港からは高速道路を利用して、約2時間半でゴールの城塞都市に到着することができました。
![1848年にイギリスによって建造されるも火災で焼失、改めて1939年に建造された灯台。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/-/img_44275b927c21df99422517bb0fe27e44174588.jpg)
もともと天然の良港だったゴールは、アジアや中東から商人が訪れ、活況に沸く街でした。
16世紀初頭の頃から、ヨーロッパ列強が訪れ始めます。そして1598年、ポルトガルがゴールを支配下におさめ、砦の土台を築きました。
![碁盤の目のように通りが走る旧市街。歩いて回るのにちょうどいい街のサイズです。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/6/-/img_16582824b103698661add1d964eee4f6198734.jpg)
![300年以上の時を経ている建物を改装した「アマンガラ」。かつてはスリランカ最古のホテルだったことも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/-/img_7629d604725579246c8e07c717d2e6a2128926.jpg)
1640年頃にポルトガルから覇権を奪ったオランダは砦を強化し、今の原型を築き上げました。
さらに18世紀末に覇権はイギリスへと移りましたが、砦は壊されることなく、そのまま利用されることに。
砦の中に入ると、そんな節目ごとの歴史の歩みがごっちゃになって存在しています。
![トゥクトゥクと日本の自動車が混在。サリー姿の女性も見かけ、いろんな文化や時代が交錯しているよう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/-/img_e628d591f41d93f3e4cb549f74e46370190205.jpg)
![「ヒストリカル・マンション・ミュージアム」。なんでもありのラインナップ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/a/-/img_8a10e5de324b9318509b8d0c3bee4b8d163169.jpg)
2020.01.18(土)
文・撮影=古関千恵子