日本の現代アーティストによる
多彩な個展も!
『やなぎみわ展 神話機械』
![《女神と男神が桃の木の下で別れる:川中島》(部分)2016年 作家蔵](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/1/-/img_71b20e1053c259bd006e9efb8a73311d96406.jpg)
写真や映像による作品を多く手がけてきたアーティストやなぎみわが、演劇プロジェクトを本格的に開始したのは2010年からだった。
およそ10年ぶりとなる大規模個展『やなぎみわ展 神話機械』では、自律的に演劇をおこなうという《神話機械》がお披露目となる。
作家本人が「無人公演」と呼ぶこの仕掛け、はたしてどんなものなのか。日本神話をモチーフにした新作などとともに期待して足を運びたい。
『やなぎみわ展 神話機械』
会場 静岡県立美術館(静岡市)
会期 開催中~2020年2月24日(月・休)
料金 一般 1,200円(税込)ほか
電話番号 054-263-5755
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
『岡﨑乾二郎─視覚のカイソウ』
![1997年 アクリル、カンヴァス(2枚組) 豊田市美術館蔵](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/8/-/img_389f3ac8704cccc7b584b6c27841fb39126124.jpg)
やなぎみわと同様に活動領域が多岐にわたるのが、造形作家の岡﨑乾二郎だ。
彫刻、絵画、メディア・アート、舞台美術などジャンルを問わない創作はもちろんのこと、展覧会キュレーションや批評の世界でも第一線で活躍している。
『岡﨑乾二郎─視覚のカイソウ』は彫刻や絵画作品などがたっぷり観られる個展。美しき抽象の世界に溺れてみたい。
『岡﨑乾二郎─視覚のカイソウ』
会場 豊田市美術館(愛知県・豊田市)
会期 開催中~2020年2月24日(月・休)
料金 一般 1,300円(税込)ほか
電話番号 0565-34-6610
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2020.01.09(木)
文=山内宏泰
CREA 2020年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。