新調したライトブルーのスーツ
6月末には、G20大阪サミットへの出席に先立ち来日した、マクロン仏大統領夫妻を迎えられた。
「マクロン大統領夫妻との会見と宮中午餐(昼食会)では、昨年に陛下がフランスを訪れた時の話や、雅子さまが皇室入りなさる前に語学研修で住んでいたという思い出話で、会話は途切れることがなかったそうです」(宮内記者)
この日のライトブルーのスーツ姿は、曇り空に映えていた。
ご療養に入られてからは、既存の洋服のサイズ直しなどをなさった事はあっても、新しい服を作られることはほとんどなかった。紺や茶色といった地味な色の服を着回されることが多かった。
しかし今、雅子さまのファッションは再び、テレビや女性誌などで定番のように取り上げられるようになった。
7月にトルコのエルドアン大統領夫妻を迎えられた時には、ライトグリーンの着物をお召しになった。5月に約3年ぶりに宮中祭祀に臨まれた際の、古式装束に続く着物姿だ。
ご体調が優れない時などは、お身体へのご負担が大きいからと着物をお召しになれなかったことを考えると、著しい変化だ。
「御代替わりを機に、天皇皇后両陛下のもとには、各国首脳から接見の依頼が後を絶ちません。11月にはローマ法王が訪日して、来年春には中国の習近平国家主席が国賓として招かれる予定です。
皇后さまはご体調が良ければご出席されますが、今秋には皇室行事のなかで最重要の『即位礼正殿の儀』や『大嘗宮の儀』をつとめなくてはなりません。
未だご療養中の身であるため、この夏には御用邸でしっかり静養していただいて、英気を養っていただきたいと宮内庁職員は話しています」(別の宮内記者)
2019.10.29(火)
文=友納尚子