フランスのコンテストで
最高賞を受賞した日本のチーズ
次に、1982年創業で40年近い歴史を持ち、信州の工房で新しいチーズを提案する「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーフ・塩川和史さんに、国産と海外産のブルーチーズを解説していただきました。
![「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーフ・塩川和史さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/e/-/img_6e025410a6806972d62cd631fc0ad230112463.jpg)
「アトリエ・ド・フロマージュ」のブルーチーズは、「JAPAN CHEESE AWARD 2014」でグランプリ、さらに2年に1回開催されるフランスのチーズコンテスト「MONDIAL DU FROMAGE 2015」で最高賞スーパーゴールドと、国内外で最高賞を受賞しています。
「日本とフランスではミルクの質が違うので、出来上がるチーズも違います。フランス産は力強く、日本のものはやわらかい。フランスのチーズに勝とうと思ったわけではなく、ヨーロッパにはヨーロッパの良さがあり歴史もあるので、見習いながら日本の良さを生かしたチーズをつくりました」(塩川さん)
![牧場にはブラウンスイス牛、ジャージー牛、ホルスタイン牛がいる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/b/-/img_4ba06736f4ab0901996fbd4fbfe01827197436.jpg)
![手前のトレイ右上から時計回りに、ブルーチーズ、ココン、ブリー(奥の皿も)、山のチーズ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/-/img_46b2c06d9af401b1ced7a57a2e866075309683.jpg)
ブルーチーズは青カビの刺激が特徴的なチーズ。国産のものから試食してみたところ、マイルドでフレッシュ感があり、やさしい味わい。
フランス産のものは刺激が強く、個性的。ヨーロッパでは、クリームを混ぜるなどして、ブルーチーズを調味料として使うこともあるので、塩分が高いのだそう。
![左が「アトリエ・ド・フロマージュ」の国産ブルーチーズ、右がフランスのAOC(原産地呼称)のブルー・デ・コース。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/-/img_894826fd1ec50dde5f251c6bb3374733115333.jpg)
さすが、世界が認めたブルーチーズ。フランス産のものは、香りが強いので、好き嫌いが分かれそうだけど、思わずワインが欲しくなるお味。
国産のものは、ブルーチーズが苦手だと思い込んでいる人にも、ぜひ食べて欲しい爽やかなチーズです。
「いつかパリの店先に自分のつくったチーズが並ぶことが夢です。ヨーロッパの人にどんな評価をもらえるのか楽しみです」(塩川さん)
アトリエ・ド・フロマージュ
所在地 長野県東御市新張504-6
メール info@a-fromage.co.jp
https://www.a-fromage.co.jp/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2019.05.19(日)
文・写真=梅森 妙
写真提供=CPA