最近、ジュエリーは華奢なものをカジュアルに重ねづけするのがトレンドですが、大人であれば、時には少し存在感のあるタイプに目を向けてみるのも面白いと思います。そういうジュエリーは、今なら、シンプルな服にそれだけをつけて大人っぽくまとめるのが周囲に差をつけるポイント。今回は、そんな新鮮なスタイルを作ってくれる個性派ジュエリーをいくつかご紹介します。
まず、クレア世代にも人気のhumからは、なんと懐かしの喜平チェーンを使ったリング。一般的に喜平チェーンというと“ちょっと堅気でない感じの人”が好んでつけそうなギラギラしたイメージがありますが、アンティーク風の加工で輝きを抑えたこのリングはとてもシック。先入観を覆すユニークさは注目度満点なうえ、カジュアル感があるのでボリュームの割に軽やかにつけられるのもオススメの理由です。
ふたつ目は、ロンハーマンで見つけたSara Weinstockのバングル。地金はゴールドとシルバーがあるのですが、特にシルバーを酸化させて作ったという独特のテクスチャーが目を引きます。デザイン的にも、ワイルドな強さとクチュール感がバランスよく共存。遊び心がありつつも上品につけられるところは、働く女性にぴったりですね。
さらに、トルコ生まれが珍しいブランド、kismet by milka。エキゾチックな雰囲気のリングは、インパクトの強さで確実に無難さから脱却できます。これらのような主張の強いジュエリーを、たとえば黒のシンプルなワンピースに合わせて。ワンピースはフレッシュに蘇り、ジュエリーも自然と格が上がる、そんな装い全体におけるジュエリーの効果が実感できるはずですよ。
伊藤美佐季 (いとう みさき)
イタリアへ留学後、スタイリストに。ジュエリーディレクターとしても活躍。時代の気分を反映させた着られるモードを提案。
Column
伊藤美佐季のFavorite Items
ジュエリーディレクター、スタイリストとして活躍する伊藤美佐季さんが個人的に気に入っているアイテムをご紹介!
2012.07.26(木)
text:Haruko Murakami