さらにゴッホが描いた風景の中へ
当時から現役の風車と水車

ゴッホがヌエネンで暮らしていた1884年に造られた風車。今でも現役だ。

 自転車を使うと行動範囲が広がる。街を出て、まずは北へ。ゴッホがヌエネンに移り住んでいた時期に造られたという風車を見に行った。この風車、130年以上現役なのだという。現在、動いている姿を見ることができるのは日曜のみ。

緑の中を自転車で走ると、木の香りがする風がすこぶる気持ちいい!
ゴッホが頻繁に訪れていたという水車小屋。今は人気のレストランになっている。

 そこから南西へ。緑の中をしばらく走ると水車小屋があった。ここは、今では人気のレストランとなっているが、外観はゴッホの絵に描かれたそのままの姿だ。こちらの水車も現役で、今でも小麦を挽いている。

左:水車は今でも現役で動いている。
右:水車の中の歯車も見学できる。

 水車小屋を使ったレストラン「ウォーターモーレン・ファン・オプウェッテン」では、ウエディングパーティが催されるなど、観光客が訪れるだけでなく、地元の人々にも人気が高いのだという。

敷地内にある別棟にはゴッホにまつわる資料が展示されている。
ゴッホが描いた水車小屋の絵のレプリカ。

 水車小屋と同じ敷地内にはもうひとつの建物があって、水車小屋で使われていた古い道具類や、水車小屋オーナー一家の紹介、ゴッホゆかりの品々などが展示されているので、こちらも忘れずに訪れたい。

帰り道も緑の中を抜けて街へ。

 水車小屋を後にして、再び自転車でヌエネンの街へと戻った。自転車を利用することによって、街の外の見どころまで足を延ばすことができたり、途中で気軽に停車して風景の写真を撮ることができたりと、ヌエネンでのサイクリングもとても楽しかった。

 ちなみに、この街でレンタルした自転車は、日本のものと同じ、手元にブレーキがあるタイプで乗りやすい。

De Watermolen van Opwetten
(ウォーターモーレン・ファン・オプウェッテン)

所在地 Opwettenseweg 203, 5674 AC Nuenen
電話番号 040-2636320
http://dewatermolenvanopwetten.nl/

Vincent's Homeland
(フィンセントの郷里)

http://www.vangoghbrabant.nl/ja

Van Gogh Village Nuenen
(ファン・ゴッホの村ヌエネン)

http://www.vangoghvillagenuenen.nl/english.aspx

【取材協力】
オランダ政府観光局

http://www.hollandflanders.jp/

KLMオランダ航空
http://www.klm.co.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
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