ぜひ試してみたい定番ラスク
ラスクを作り始めた当初から、ずっと作り続けられている定番もあります。
「オレンジ」は、オレンジピールを練り込んだ山食を1センチにスライスしてラスクに。所々に入ったピールが香りと食感のアクセント。印象的です。
「チョコ」は、チョコを層にした生地が模様になっていて、見た目もお洒落。
「ミルクシュガー」は、元は「プリンちゃん」というミルク入りの甘いパン。ラスクにするとカリッとした歯触りで、優しい甘さ。どれも食べ飽きません。
色々なパンでラスクを作っている竹田さん。「ベースとなるパンが異なると、異なる食感になる。そんな違いも楽しんでほしい」と言います。
フランスパンで作られているラスクは、ガリリとした、しっかり食感が特徴。生地に練り込んだ素材はもちろん、スライスする厚みを変えたり、皮付きにしたりして、特徴を出しています。
「シナモン」は、バタールを7、8ミリにスライス。独自にブレンドしたシナモンシュガーのシナモンが香り立ちます。
「キャラメル」は、細いバゲットを全て皮付きになるようにカット。コリコリ、キャラメルの甘く香ばしい風味のおつまみになっています。
「いちぢく」は、いちぢくフランスを5ミリ厚にスライス。いちぢくの風味が凝縮されていて、噛むと口の中に広がります。
奈良県産の柿入りフランスパンを使った「柿日和」というラスクもあるのだそう。
角食の耳を薄く切り取って使ったラスクは、カリッ、パリッとしたおかきのような軽い食感に仕上がっています。
「チーズケーキ」は、クリームチーズとレモンの風味で、チーズケーキのイメージ。
「ココナッツバナナ」は、ココナッツとバナナの、甘く懐かしい味わい。
ラベンダーティーで香り付けした「ラベンダー」は、後口がほのかに香ります。
同じハードトーストから、3種類の異なる食感のラスクが生まれるというのも興味深い。
上面の山の部分だけを使った「塩バター」、中の白いふんわりした部分でできた「和三盆」、側面の耳の部分を薄く切った「塩キャラメル」。味付けが違うだけでなく、歯触りや口溶けが全然違う。同じパンでできているとは思えません。ラスクには、まだまだ無限の可能性がありそうです。
2017.08.27(日)
文・撮影=そおだよおこ