「ベストLCC」に輝き続ける理由とは?

タイガーエアと合併し、路線網がグッと拡大したスクート。日本発着便はボーイング787を使用。

 シンガポール航空グループが運営するスクートは世界17カ国、60都市を結ぶLCC(ローコストキャリア)。これまでの常識をくつがえす新サービスで数々の賞に輝いてきた。

 「AirlineRatings.com」では2015年から毎年「ベストLCC」を獲得。これには納得のいく理由がある。

機体幅が広く、通路が2本あると、機内の移動がラク。圧迫感もない。しかも湿度が通常の4倍なので、お肌の乾燥も和らぐ。

 たとえば、日本発着便はすべて長時間のフライトでも快適なボーイング787(ドリームライナー)を採用。

 機体幅が広いので、通路が2本あり(人とすれ違う時もラク)、その分、頭上の収納棚のスペースもたっぷり。シートピッチも通常のレガシーキャリアと変わらない。さらに客室湿度は通常の4倍もあり乾燥が少なく、エンジン音は静か。快適なフライトが叶えられる。ちなみに、成田空港ではLCC専用の第3ターミナルではなく、第2ターミナルを利用。

有料だが、電源やWi-Fiの利用も可能。片道だけの申し込みもできるので、必要に応じて手配したい。

 ただ、LCCを利用するにあたっての心構えは、移動以外のサービスに関しては、必要なものを自分でカスタマイズする、ということ。

 たとえば、シートの電源やWi-Fiは有料だ。荷物は10キロまでは航空券に含まれるが、それを超えると有料になる。けれど、仕事が残っている行きのフライトだけWi-Fiを申し込む、あるいは、ショッピングで荷物が増える帰国便だけ受託手荷物の重量を増やしておくなど、旅の状況やスタイルで必要なものをプラスすればいい。

受託手荷物30キロまでOK、優先搭乗などメリットがあり、ゆったりとしたシートのスクートビズ。着陸時、室内灯がレインボーに!

2017.08.15(火)
文=古関千恵子