魚影が濃厚な海でダイビング!

魚影の濃さに圧倒されるカボ・プルモの海。

 1995年に国立海洋公園に認定された半島の東端付近のカボ・プルモ。北アメリカで唯一発達しているハードコーラルのリーフが魚たちの住処となっている上に、漁が禁止されているため、魚影が濃厚。ギンガメアジやクロオビダイの群れの密度の高さにびっくりです。

 この海域には約200種の魚たちが生息しているそうですが、日本では見たことのないものばかり。馴染みのない魚に囲まれていると、自分がどこにいるのか、わからなくなってきます。

各ダイビングポイントまではボートで30分圏内。移動中、モブラを見かけることも。

 ボートでの移動中には、モブラ(ヒメイトマキエイ)を見かけることも。ヒレをパタパタと、まさに飛んでいるよう。コルテス海ではこれが何千匹も群れることがあるそうなので、驚愕です。

ダイビングの充実度につい、ガッツポーズが。

 カボ・プルモでは「ペラジオス・カクンジャ」というメキシコの環境保護団体と共に、サメの保護に積極的に取り組み、4年前から国立海洋公園内には3カ所の保護施設が設立されています。

 カボ・プルモ・スクーバダイビング・エクスペリエンスもメンバーの一員として、去年からブラックチップシャークやブルーシャークのヒレにタグ付けを行っているそう。この団体のデータによると、メキシコからガラパゴスまで回遊しているサメもいたのだとか。

美しく保全されたカボ・プルモの海岸線。

 バハ・カリフォルニア半島のダイビング旅行といえば、「ラ・パス」がメジャーですが、サンホセ・デル・カボ滞在&カボ・プルモでのダイビングは、陸も海も未知数の可能性を秘めているようです。

サンホセ・デル・カボ
●アクセス 米国諸都市で乗り継ぎロスカボス空港へ。空港から車で約30分
●おすすめステイ先 シークレッツ・プエルト・ロスカボス
http://www.secretsresorts.com/puerto-los-cabos

【取材協力】
メキシコ観光局

http://beta.visitmexico.com/ja/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

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2017.06.17(土)
文・撮影=古関千恵子