おやつにはフランスパン生地のパンを

 フランスパンを使ったおやつにぴったりのものも見つけました。

フランスパン生地のパン。丸い「あんフランス」170円、細長い「メープルフィセル」240円、「練乳フランス」240円。

 30センチもある細いフィセルにメープルバターを塗った「メープルフィセル」、よつ葉バターと練乳を合わせて、小さく焼いたバゲットにサンドした「練乳フランス」、粒餡を包んで焼いた「あんフランス」。それぞれ、塩気のあるフランスパン生地と甘さのバランスが絶妙。しっかり噛んで味わうおやつです。

 袋入りで売られているラスクにも注目。8種類程あって、どれにするか迷ってしまう。

ラスク色々。「キャラメルアーモンドラスク」330円、「ドライフルーツ&ナッツラスク」280円、「とうもろこしラスク」230円、「てんさい糖ラスク」230円、「レモンピールてんさい糖ラスク」260円、「パンドミラスク」260円。

 「キャラメルアーモンドラスク」は、特製キャラメルにアーモンドスライスがたっぷり。ほんのりシナモンの香りが楽しい。

 天然酵母のライ麦パンを使った「ドライフルーツ&ナッツラスク」の他、「てんさい糖ラスク」、「レモンピールてんさい糖ラスク」、トウモロコシの優しい甘さの「とうもろこしラスク」、シンプルな「パンドミラスク」など、どれもおやつにぴったり。

「チョリソーと野菜のピザ」290円、「ジャーマンポテト」290円などのピザパン。

 「マーガリン、ショートニングなどは使用していません」とキランさん。身体によくないといわれるトランス脂肪酸をなくすため、油で揚げたパンもなく、サンドイッチや惣菜パンにもマヨネーズは使っていません。「イーストフードも使わない」とキランさんはきっぱり。

 素材にもこだわり、デニッシュやとうもろこしのパン、ベーグルは国産小麦粉100%、よつ葉バター、ヒマラヤの岩塩に、水も特別な浄水器を通した純水。

故郷ネパールへの愛情があふれる店内。

 「国産小麦粉で食べやすい食感のパンを作るのに、色々工夫しました。カスタードクリーム、カレーパン、ピロシキなどの具材も自家製です。小さい子供からお年寄りまで、毎日安心して食べてもらいたい。これからは、ふすまを使ったロカボのパンも作っていきたい」とキランさんはにっこり。

 「パンは恋人。大事にきれいに仕上げたい。どれだけきれいに焼き上がるか、毎日楽しみなんです」

 金曜、土曜には、自家製天然酵母とヒマラヤの岩塩を使って、ライ麦パンも焼いているのだそう。愛情いっぱいのキランさんのパン。おやつに食べると心がほっこりします。

Pan de Kiran(パン デ キラン)
所在地 大阪府吹田市長野東3-20-103
電話番号 06-6875-6013

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2017.04.09(日)
文・撮影=そおだよおこ