雪景色を撮影するコツ 番外篇
「冬のフィンランドのオススメスポット」

ヘルシンキ中央駅の入口にそびえ立つ光の玉を持つ4つの彫刻は必見! この駅からロシアのサンクトペテルブルクなどへも行ける。

 フィンランドの冬は寒く、夜が長い。日中はほとんど厚い雲に覆われ強い太陽光は期待できない。しかしフィンランド人はそんな暗く長い冬を楽しむ術を持っている。いくつかオススメスポットを写真とキャプションで紹介しておこう。

マリメッコファンはぜひ「マリメッコファクトリーショップ」へ! ヘルシンキから地下鉄に乗ってヘルトニエミ駅へ、そこから徒歩15分。アウトレットはもちろん、社員食堂も一般に開放されている。マリメッコデザインの服を着た社員と食べるランチはまた格別!
ヘルシンキにある「かもめ食堂」。映画『かもめ食堂』のロケ地でもあり、日本人スタッフもいるので気軽に訪れてみて。
左:ヘルシンキ郊外にある「イッタラ&アラビアデザインセンター」。デザインに興味のある人は必見!
右:老舗カフェの「カフェ・エクベリ」は素敵なマダムたちの社交場と化していた。写真はシュークリームとホットチョコレート。
サヴォンリンナの滞在は普通のホテルよりB&Bがオススメ! 写真はB&B「ロマモッキラ」の奥さん・ラウラが夕食を作っているところ。アットホームな雰囲気が人気。
サヴォンリンナから車で30分のところにあるリンナンサーリ国立公園。スノーモービルツアーも楽しめる。写真は、ツアーに出かける「ロマモッキラ」のご主人のカレさんと愛娘2人。
冬の間、湖の上にスケートを楽しむ道(?)ができる。人々はオラヴィからリンナンサーリやヤルヴィスダンまで数時間かけていく。スケートなのにストック? と思ったが、長距離スケーティングにはストックがあると便利なのだそうだ。
リンナンサーリ国立公園には小さなトナカイ牧場があった。トナカイについて勉強もできるし、餌やりにも参加できる。

 以上。次回は何のコツをお教えしようかと検討中。旅先の写真撮影でこんな時どうしたらいいの? など、取り上げてほしいテーマがあれば、CREA WEBの「掲載記事へのご意見・ご感想」フォームからご意見をお寄せください。

山口規子(やまぐち のりこ)
栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。現在は女性ファッション誌や旅行誌を中心に活躍中。透明感のある独特な画面構成に定評がある。『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。著書にひとつのホテルが出来上がるまでを記録したドキュメンタリー『メイキング・オブ・ザ・ペニンシュラ東京』(文藝春秋)、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)や東京お台場に等身大ガンダムが出来上がるまでを撮影した『Real-G 1/1scale GUNDAM Photographs』(集英社)などがある。また『ハワイアン・レイメイキング しあわせの花飾り』『家庭で作れるサルデーニャ料理』『他郷阿部家の暮らしとレシピ』など料理や暮らしに関する撮影書籍は多数。旅好き。猫好き。チョコレート好き。公益社団法人日本写真家協会会員。

Column

山口規子のMy Favorite Place 旅写真の楽しみ方

山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

2017.02.21(火)
文・撮影=山口規子