都会の楽園、北欧へ
北欧と聞いて思い浮かべるものは何だろう。
オーロラ、森などの大自然や優れた北欧デザインだろうか? イメージは湧くものの、それらが人々の暮らしとどのように深く結びついているかまでは、実際に旅してみないとわからない。
訪れてみて気づくのは、北欧の人々に共通している、リラックスして人生を楽しむ姿勢だ。北欧諸国が多くの“幸福度ランキング”で上位を占めるのはなぜなのか。
日常生活からしばし抜け出して、自分なりの“都会の楽園”を探しに出かけてみてはいかが?
Helsinki
ヘルシンキ/フィンランド
心躍るデザインと自然に囲まれて、
大切な人と過ごす時間に浸る街
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“森と湖の国”と呼ばれるフィンランド。首都ヘルシンキは小規模ながら自然豊かな街。
夏の休日ともなると、人々は太陽の光を浴びて公園でゆっくり過ごす。冬は日照時間が短く厳しいけれど、少しでも暮らしを楽しくするために生まれたデザインがたくさんある。雑貨、陶磁器、インテリア、建築と、心奪われるものが街のあちこちで発見できるのが面白い。
それらの根底にある自然観に身をゆだねて、カラフルな世界を散策するだけで、活力がみなぎってくる。デザイン先進国としてのアイデンティティ確立を目指す意図もあり、若手アーティストの活躍も目覚ましい!
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2014.03.27(木)
撮影=橋本 篤
CREA 2014年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。