毎日忙しく働く女子のみなさん、有給休暇、とってますか? 明日からの仕事をがんばるためにも、いつもよりのんびり行きましょう。有休とって、ハワイへ!

樹齢140年のバニヤンツリーがある、コートハウス公園から港方面を望む。

 働き女子に必要なのは、パワーを充電するための「非日常」の時間。年間150万人が訪れる日本人に大人気のデスティネーション・ハワイですが、ホノルル空港で乗り換えて30分程度の隣島に足を延ばせば、さらなる非日常の旅が待っています。今回はハワイ6島の中で2番目に大きな、マウイ島への旅をご案内!

日々働く私たちに地球がくれる「マイナス1日」の非日常体験

夜、日本を発てば「当日の昼」にはこの景色の場所に立つことができます。

 日本からのホノルル便は、夜発が多く、約8時間のフライト。時差はマイナス19時間、太平洋上で日付変更線をまたいで1日、日付がもどります。ということは、夜に出発したのにマウイ島に着くのがその日の昼間、ということが可能。のっけから、なんてミラクル! 締め切りに追われ、「ああ、あと1日、時間があれば……」という日ごろの叶わぬ願いが、いきなり実現します。しかも飛行機を降りたら、南国特有のゆったり&まったりな空気に包まれるなんて、本当に夢のよう。これこそ、働き女子の旅に必要な体験かも!

かつての首都ラハイナでノスタルジック散策

 マウイ島は1845年にホノルルに都を移すまで、ハワイの首都があった島で、サトウキビ農園の隆盛とともに島が発展していきました。

ノスタルジックなストリートがラハイナの町の中心。
車窓から見た製糖工場。2016年12月で操業を終了する予定。

 マウイ島は東側のハレアカラ、西側のプウ・ククイの火山活動によってできたふたつの島が合体したため、島の左右に大きな山がそびえています。その西側、カフルイ空港から車で45分ほどの場所にあるのが、かつての首都ラハイナです。

 ここは19世紀には捕鯨の港として栄えた町。クジラは夏の間は餌場である北極海で過ごし、冬になると温かい海流を求めて南下、温暖で浅い海域であるハワイ沖に出産と子育てのために集まります。石油がまだ世界の最大資源となる前、クジラから採れる「鯨油」は大事な燃料だったことから、ハワイ沖では捕鯨が盛んにおこなわれていました。

ラハイナの港に面して建つ、1901年創業のホテル「パイオニア・イン」。
「パイオニア・イン」の看板オジサン(?)。

 かつて捕鯨で賑わったこの町ですが、今はホエールウォッチングの拠点。12月頃から3月まで、クジラを見ようと大勢の人で賑わいます。

 ラハイナの町歩きはとても簡単。海沿いに約2キロにわたって南北に走る、フロントストリート沿いに、ショップやレストランがずらり。アートギャラリーが多く集まることでも有名で、ノスタルジックな町並みを歩きながら最新のアートに触れることもできます。

海に面したラハイナの町は、サンセットスポットとしても有名。
散歩に疲れたらアイスクリーム&シェイブアイス屋さん「SCOOP'S」でひと休み。
左:シェイブアイスはスモールサイズ4.25ドル~。
右:店主のマイケルさん(写真左)と笑顔が素敵なスタッフさん。

 そして、町のシンボルのひとつが、こちらのバニヤンツリー。広場の真ん中の大きな木から枝分かれしたバニヤンツリーは、1873年にキリスト教布教50周年を記念して植えられた、樹齢140年を超える木で、今や高さ18メートルにもなります。

何本もの木が植えられているかと思いきや、これ全体が1本の木。

2016.10.22(土)