訪れるたびに、帰ってきたような安らぎと、新たな発見があるハワイ。次回の旅は、オアフ島から一歩足を延ばして、ネイバーの島々を訪れるのはいかが?

 おもな6つの島々のうち、いちばん最初に誕生したカウアイ島と、いちばん新しいハワイ島へ。2つの島々には、心躍る冒険が待っていた。

 今回はハワイ島で体験できるえりすぐりのアドベンチャーをご紹介。今も火を噴くキラウエア火山に、ハワイ最高峰で拝むサンセット、そして夜の海に舞うマンタ……。ビッグスケールな自然を体感!

パワーみなぎるキラウエア火山へ

ハワイ島はもとよりハワイ州最高峰のマウナケア山頂。

 “ビッグ・アイランド”の愛称で呼ばれるハワイ島。ハワイ諸島の中で最も大きく、最も新しく形成された島だ。そして今もキラウエア火山は火を噴き成長を続ける、地球で最も活発な火山でもある。

キラウエア火山のハレマウマウ火口は夜になると、赤々と夜空を照らす。

 キラウエア火山が属するのは、世界遺産のハワイ火山国立公園。公園全体は約1300平方キロメートルもあり、なんとオアフ島にほぼ匹敵する広さ。園内はドライブルートやトレッキングルート、宿泊施設などが整備されている。

日中は噴煙を上げているハレマウマウ火口。周囲は硫黄のにおいが。

 今も噴煙を上げているのは、火の女神ペレが暮らすとされるハレマウマウ火口と、プウ・オオ火口。このうち、ハレマウマウ火口は「トーマス・A・ジャガー博物館」の前の展望台から、目視することができる。あたりは硫黄の香りが漂い、昼間は立ち上る噴煙、日が暮れると溶岩で周囲が赤々と照らされる光景が目の前に! まさに生きている地球を目撃できる。

サーストン・ラバ・チューブの入口。周囲は熱帯雨林に包まれている。

 公園内で立ち寄りたい、もうひとつのスポットが「サーストン・ラバ・チューブ」。500年ほど前に溶岩が作った洞窟が約334メートルも続いている。巨大なシダや熱帯の木々に覆われた入口から、洞窟内へ進入。ひんやりとした空気が肌を包み、ごつごつした溶岩の壁がむき出しになっている。一画にはオーラが見えるとウワサされるパワースポットも。

サーストン・ラバ・チューブのトンネル内は歩きやすいよう整備されている。

 時間に余裕があれば、溶岩台地を走るドライブルートの「チェーン・オブ・クレーター」や2~3時間かけてクレーター内へ降りる「キラウエア・イキ・トレイル」も、ぜひトライして!

Hawaii Volcanoes National Park(ハワイ火山国立公園)
電話番号 808-985-6000
入園料 自動車15ドル、1名8ドル(1週間有効)
URL https://www.nps.gov/havo/index.htm

2016.06.08(水)
文・撮影=古関千恵子