酒造り最盛期の酒蔵を訪れ、蔵元から直接学べるプログラム。 過不足のない和食膳。結局、こういう朝食がいちばんうれしい。 コーヒーを片手に読書も楽しめるトラベルライブラリー。 「酒持田本店」では毎年12月、新酒ができ上がると軒先に掲げた笹を青々としたものに取り替えるのが昔からの習わし。 特別誂えの出雲瓦に刻印された屋号は「ヤマサン」。 酒持田本店の5代蔵元・持田祐輔さん。 麹室など重要な場所には必ず神棚がある。右は酒の味を左右する酒母(酵母の培養液)のタンク。 タイミングが合えば櫂入れなどの作業も体験できる。 これが木槽(きぶね)。中にもろみを入れた酒袋を均等に積み重ね、自らの重みでゆっくり絞って最後に圧をかける。特別な純米大吟醸や限定酒に使われる。 この日試飲した1本「ヤマサン正宗 精米90% 純米生原酒」。酒米は島根県産の五百万石。 年代物の看板など店内の調度品も味わいがあり、ちょっとしたギャラリーのよう。 田園風景を見下ろす小高い丘に建つ佐香神社(別名・松尾神社)。 長い時の流れを感じさせる狛犬。 松江城のお膝元にある李白酒造は、明治15年創業。 李白酒造5代蔵元・田中裕一郎さん。 最初の工程「洗米」。吸水量や精米の状態を調整し発酵を適切に進めるための大事な作業。 洗米、浸漬、水切りを経て蒸した米は、よくほぐして均等に冷まし、麹菌の繁殖や発酵を調整する。 製麹(せいきく)に使われる装置。温度や湿度を自動管理できるので、泊まり込みの作業が当たり前だった製麹の工程が大幅に効率化したそう。 試飲はアレンジや追加も可能(代金別途の場合も)。5年熟成のみりんも飲ませてもらいました。 「湯町窯」は、玉造温泉街から車で5分ほど。 温かみのある店内。外国人観光客もちらほら。 地元で採取される石を原料とした黄釉、藁灰からつくる深い紺色のような海鼠釉が特徴的。 エッグベーカーでつくった目玉焼きは香りがよくトロリと絶妙な半熟具合。右は民藝運動を通して深い交流があった棟方志功の画。 宿の前を流れる玉湯川の両岸は県内屈指の桜の名所でもある。