神奈川県・小田原市にある「小田原文化財団 江之浦測候所」。◎Odawara Art Foundation
美しい相模湾が一望できる。
「小田原文化財団 江之浦測候所」の俯瞰図。季節によって変わる日の出の軸線に沿って、直線的な建築が交差する。◎Odawara Art Foundation
全長70メートルに及ぶ「冬至光遥拝隧道」。冬至の朝、相模湾から昇る陽の光が隧道を貫くようすは圧巻! ◎Odawara Art Foundation
冬至の日の出の軸線に沿って作られた「光学硝子舞台」。土台には、清水寺の舞台などに見られる懸造り(かけづくり)を採用。その上に、杉本氏が『五輪塔』などでも使用した「光学硝子」を敷き詰めた。背後に設けた古代ローマの円形劇場遺跡を再現した観客席からは、硝子の舞台が水面に浮いているように見える。◎Odawara Art Foundation
江之浦測候所は、升味さんがかねてより訪れてみたかった場所の一つ。
春分、秋分の朝日が昇る軸線上に建てられた石舞台。舞台の石には開発時に出土した強固な岩盤が、舞台の四隅には江戸城の石垣用に切り出された巨石が配されている。◎Odawara Art Foundation
瓦が四半敷された美しい道は、まるでヨーロッパ建築のような世界観。
手前/「石造鳥居」。山形県小立部落にある重要文化財指定の石鳥居に準じて組み立てられた。踏込石には、古墳時代に埋葬主体部を覆う石として使われた「古墳石棺蓋石」を用いている。奥/茶室「雨聴天(うちょうてん)」。利休作とされる茶室「待庵」を本歌とし、利休がこの世にいたら使ったであろう、柑橘小屋のトタン屋根を茶室に転用した。名前の由来は、茶室内にトタンを弾く雨の音が奏でられることから。◎Odawara Art Foundation