地下1500mから湧く「琥珀色の湯」
5、泉天空の湯(東京都)
海に面した東京でも塩分などを含み、薬理効果に優れた温泉は湧く。
小佐野氏によれば「東京は成分の濃い温泉が多く、古代の海藻成分を含んだ黒湯が湧出。ヨウ素を含む湯は全国でも珍しい」。
2020年、東京湾岸エリアにオープンしたスパ施設「泉天空の湯」にも、天然温泉を張る露天風呂が設けられている。
地下1500mから湧く湯は琥珀色。浸透圧が高い高張性のため肌に成分が行き渡りやすく、塩分濃度の高さから保湿性も際立つ。海の賜物でもある温泉の力は計り知れない。
6、一の湯(兵庫県・城崎温泉)
太鼓橋の架かる川沿いに柳並木が走り、個性溢れる7つの外湯が立ち並ぶ。この温泉に文人は魅入られてきた。
「創作と温泉を語るときに城崎は外せない」と小佐野氏。
日本を代表する私小説『城の崎にて』がここで誕生した。小佐野氏のおすすめは「泉質がよく、日帰りでも利用できる外湯の『一の湯』です」。
2013年、志賀直哉の来湯百年を迎えた当地は次の百年を見据え、温泉と芸術にちなむ企画展を開催し、宿の若旦那衆が本も出版。次世代の文人を惹きつけている。
