「市場まーさんぽ 夏の特別ツアー」にこめた思い

 沖縄の言葉で美味しいを意味する「まーさん」を冠にしたOMOレンジャーツアー「市場まーさんぽ」。

 今夏からスタートした“夏の特別ツアー”について、初の訪問先となる「琉球菓子処 琉宮」の代表夫妻と店長さん、ツアー造成に関わったOMO5沖縄那覇の矢嵜敬太さんに、ツアーにかけた思いと、その裏話を語ってもらいました。

「市場まーさんぽ」が誕生するまで

――まずは「市場まーさんぽ」をはじめた経緯を教えていただけますか。

矢嵜 ちょうど2年前、2024年6月に「市場まーさんぽ」はスタートしました。じつはその少し前から「那覇ゆんたく市場さんぽ」というツアーをやっていたんです。市場の店舗をめぐりながら、お店の方とのおしゃべりを楽しんでもらう、どちらかというと「人」にフォーカスしたツアーでした。

 そこでいろんな店舗の方から話を聞くうちに、気になることがあって。コロナ禍でお墓参りなどの家族行事ができなくなり、重箱料理のような行事食を若い世代がだんだん作らなくなっている――そんな話を、各店舗のおじい・おばあからたくさん聞いたんです。市場に当たり前のようにあった沖縄の食文化が、このままなくなってしまうんじゃないか。そんな危機感を、お店の方々からも私たち自身も強く感じました。

 そこで、「人」にフォーカスしていたツアーから、沖縄の食文化そのものに焦点を当てたツアーをやりたいと思ったのが、「市場まーさんぽ」のきっかけです。約半年かけて市場の皆さんに改めて話を聞きながら、琉球料理や食文化の歴史・背景も勉強し、ツアーを作り上げました。

 「市場まーさんぽ」には、たくさんのお客様に参加いただきました。そのうち、2回、3回とリピートしてくれる方も増え、そんなリピーターの方々にもよろこんでいただけるような、バージョンアップした『さんぽ』ができないだろうか、と考えるようになったんです。

 まず着目したのが「夏」です。沖縄の夏は6月の梅雨明けから10月頃までと長いのですが、その暑さにも負けず元気に過ごしてきた沖縄の人たちの食文化を、試食を通じて体験してもらえたらと思ったんです。

 夏ですから、沖縄ぜんざいは絶対に体験してもらいたかった。そこで、公設市場周辺で沖縄ぜんざいを食べられるお店を徹底的にリサーチしました。

 「琉球菓子処 琉宮」さんとは、施設内で販売しているサーターアンダギーの仕入先として、開業時からお付き合いがあったのですが、実は沖縄ぜんざいも扱っていると分かり、今年の2月ごろにアプローチを始めました。

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