「モデルとして服を着ることで自分を客観視できる。自分を俯瞰して見ることは人生においても大切なこと」――モデルになるか悩んでいたUTAさんの背中を押したのは、祖母・樹木希林さんの言葉でした。東宝とNetflixの初コラボ作品・Netflixシリーズ『ガス人間』で俳優として新たな一歩を踏み出したUTAさんに、演技の面白さや人生の転機について聞きました。
» 前篇を読む
ガス人間の登場シーンは、ゾーンに入れた
――海外での生活が長かったことに加え、バスケットボールに打ち込んでいらっしゃったことは俳優業に影響していますか?
とくにアメリカでは、みんな文字通り必死でスポーツをやっているので、メンタルは相当鍛えられました。バスケを全力やってきたからこそ、今回のような準備期間も長い撮影も耐えられたのかな、と思います。でも、俳優業は新しいチャレンジだったので、一から演技の勉強をさせていただいています。
――演技という勉強は楽しいですか?
楽しいです! まだまだ意味が理解できていない部分もたくさんあるので、今後も勉強を続けて進化させていきたいと常に考えています。
――バスケをしているときは、無になれるそうですが、演技をしている時はどういった感覚ですか?
まさに、その無になれる感覚にちょっとだけ近づけたんですよ。ガス人間が最初に登場するシーンは、僕が俳優として初めて世に出るシーンだということも分かっていましたし、ストーリーの中でも核になるところなので、撮影前は、セリフが息を吐くくらい自然に出てくるようになるまで、もう何百回と練習したんです。前日は寝られないくらい緊張して、「これは絶対に決めないと」という覚悟で撮影に臨んだら、初めてゾーンに入れた感覚がありました。自分的に最高に集中力が高まり、トンネルの中にいるような自分だけの世界に一瞬だけ入り込めたというか。小栗(旬)さんや蒼井(優)さん、(広瀬)すずちゃんは、これが常にできているんだと思ったら、改めて共演者のみなさんのすごさを感じました。
