学術論文を読み慣れていたからオチを先に話しちゃう
――2024年から続いたラジオを6月末で終了されましたね。ラジオで得られた経験は、その「微調整」に活かせていましたか?
ミュージシャンみんなが人前でおしゃべりする場を与えられているわけではないので、とても幸運だなと思いながらやっていました。ただ、面白い話をしなきゃならないプレッシャーみたいなものを感じていてそれはちょっと苦しかったかもしれないです(笑)。
芸人さんたちのように、面白い話をするプロの方々がたくさんいらっしゃるので、もちろん俺はそれを求められているとは思わないんですけど、勝手にプレッシャーを感じてしまっていたんですよね。多分、ラジオは面白いものだと思い込んでいたのかも。でも、この経験は筋トレのように自分の血肉になりました。
――具体的には、どんなことが血肉になりましたか?
人に話を聞いてもらう経験は音楽制作にも通じるところがあるんですよね。毎週フリートークがあるので、放送前に作家さんに聞いてもらうんです。そうすると「もっとこの順番で話したほうがいい」とかアドバイスをもらえる。
学術論文って最初に結論があって、そこから理論が発展し、また最後に結論があるじゃないですか。そのルールに慣れすぎちゃっているからか、最初にオチを話しちゃうんですよ。面白い話は最後にするべき、というのはある意味常識なんでしょうけど、テレビをあまり見てこなかったから分かってなかったんですよね。芸人さんたちのような話し方が、自分にはインストールされてなかったんです。そういう基本的なことを教えてもらえたのはすごく大きかったです。
――テレビはあまり馴染みがなかったんですね。
そうなんです。テレビをつけない家で。とくにバラエティ番組をあまり見せてくれない母親だったんですよね。ラジオでもよく話しているんですが、アンチポップスの家庭で育ったので。音楽活動は存分にやれって感じだったんですけど。家では漫画読んで、音楽聞いて、楽器弾いて過ごしていました。
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キタニタツヤ
東京大学在学中の2014年頃からネット上に楽曲を投稿し始め、同時期に、他アーティストに楽曲を提供する作家としてのキャリアもスタートさせる。2023年に「⻘のすみか」をリリース、第74回紅白歌合戦の出場を果たす。数々のアーティストへの楽曲提供や中島健人とのユニット「GEMN」としての活動を行うなど、ジャンルを越境した活躍を続けている。
TVアニメ『これ描いて死ね』
東京都・伊豆王島に住む高校1年生の安海相。漫画を読むのが大好きな彼女は、とある出来事がきっかけで漫画を作ることを意識し始める。少女が踏み出す漫画創作の道は、果たして!? オープニングテーマ『遺書』をキタニタツヤが担当。
日本テレビ系フラアニにて毎週金曜23時30分から全国30局ネットで放送中。※放送時間は変更になる場合がございます。
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