「本当に何もしないんですね(笑)」と言われたことも

 52歳で妊娠、53歳で無事に出産。しかし、喜びよりも先に感じたのは「この子の人生を、ここから自分が引き受けるんだ」という強烈な責任感だった。自身の両親も高齢で頼れないなか、彼女が選んだのは、育児の専門家たちと「スクラムを組む」という方法だった。

 ベビーシッターや産後ドゥーラ、行政のサポートなどを徹底的に調べ、活用。その背景には、かつて仕事で訪れたドバイで見た、王族の育児スタイルがあった。ナニー(乳母)が子どもの世話を全面的に担う光景に衝撃を受けた経験が、「母親がすべてを背負う」という固定観念から彼女を解放したのだ。

 ある日、シッターに子どもの世話を任せて会食をしていた際、同席した顧客から「先生、本当に何もしないんですね」と驚かれたという。上田さんは、この言葉にかつて自身がドバイの母親に抱いた疑問と同じものを感じ、ハッとしたと振り返る。

 「母親が余裕を持って生きている姿を見せることも、子どもにとっては大事な教育だと思うんです」と彼女は語る。他人に任せることは愛情不足ではなく、多様な大人と関わることで子どもは豊かに育つという信念が、彼女の育児を支えている。

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《53歳で初産》「稼いだお金はすべてつぎ込んだのに…」裏切られるつらさを何度も経験。7カ国での不妊治療中、我に返った“年下夫の一言”とは
「『本当に何もしないんですね(笑)』と驚かれることも…」53歳で初産の美容家が見つけた「高齢育児」の“答え”〈年の差婚のメリットも〉

上田実絵子(うえだ・みえこ)

新卒で大手企業へ就職。経験を積んだのち、美容の世界へ。独学でハンドテクニックや東洋医学を学び、上田実絵子の小顔メソッドの核である「ブレインメモライズフェイスリフト」を考案。2004年には表参道にサロン「レーナ・マリア」をオープン。俳優・タレントが足繁く通うサロンとして雑誌・TVなど数多くのメディアに出演。独自の小顔メソッドは日本のみならずハリウッドセレブやドバイの王室からも支持され、定期的な施術をおこなうまでに。日本人で初めてエミレーツ航空機内誌の表紙に登場した経験をもつ。2026年2月8日、国内外での不妊治療の経験を活かし、不妊治療に特化したクリニックをオープン。
レーナ・マリア https://www.renamaria.jp/