5月に食べたくなる、祖母手作りのちまき
――小さい頃に食べていた、印象的な郷土料理はありますか。
「唐灰汁(あく)ちまき」ですかね。一般的にちまきって、中華ちまきを思い浮かべるじゃないですか。
――そういうものではないんですか?
全然違っていて、「唐灰汁」っていう灰汁で筒状の布の中に入れたもち米を炊いたものです。こどもの日におばあちゃんが手作りしてくれるんですけど、柔らかいので、糸を使って食べやすいサイズに切ってくれるんです。切って大根を輪切りにしたようなかたちになったものに、きな粉をつけて食べるとすごくおいしくて。おばあちゃんの作る映像込みで、すごくおいしかった記憶がありますね。
詳しいことはわからないんですけど、唐灰汁はちゃんぽん麺に必ず入っているものらしく、おばあちゃんは「唐灰汁はその時期にしか手に入らない」と言ってました。おばあちゃんが歳を取って作らなくなってからは、親戚のおばが引き継いで作ってくれていました。今はどうしてるんだろう?
5月くらいに実家へ帰れば食べてるのかもしれないですけど、今もたまに食べたくなりますね。
――初めて耳にしました。
鹿児島とかでも食べるみたいで、東京で鹿児島のアンテナショップで見かけたことはあります。
あと、「たらみ」っていう長崎のメーカーが作っているフルーツゼリーも思い出の味です。僕、小2までは父親の仕事の関係で佐賀に住んでいて、当時、父方の実家がある長崎にしょっちゅう遊びに行ってたんです。家に行くと、おばあちゃんは「唐灰汁ちまき」を、おじいちゃんは「たらみ」のゼリーを用意してくれていて。しかも、毎回いろんな種類を用意して選ばせてくれたんです。フルーツがごろごろと入っていてすごくおいしいゼリーなんですけど、おじいちゃんがいつも大量に用意してくれるから、ちょっと気を遣って2つくらい選んでお腹いっぱいになるまで食べてました。
――小学校2年生まで、佐賀にも住んでいたんですね。食べ物の思い出はありますか?
「丸ぼうろ」ですかね。佐賀の銘菓なんですよ。あと、「綾部のぼたもち」。佐賀の住んでいたところの近くにある神社のふもとに、ぼたもちのお店が3軒くらいあって。僕は「橋本屋」さんのぼたもちが好きでした。
佐賀には母方の実家があるし、最近、仕事で行くことも多いので、この1年くらいで3回ほど「橋本屋」に行きました。僕が久しぶりに食べたかったのもあったんですけど、次の日、福岡で先輩方もたくさん出られる営業があったので、差し入れに100個くらい買って。柔らかくてすごくおいしいんですよね。
今話していて気づきましたけど、おやつばっかですね。あと、喋りながらこんなにも自分は飯が好きなんだと思いました(笑)。
