食器が大好き! これからもまだまだ増えていく

 自宅のキッチンは、壁一面が作り付けの食器棚になっています。収納スペースはたっぷりあるのに、扉を開けると器がぎっしり。使わないものは処分しているはずなのに……。どうやら私は、スペースに合わせて物を増やしてしまうタイプみたいです。

 夫と暮らしていた頃は、自宅に人が集まることがよくありました。来客に備えて洋皿は10枚単位でそろえていたし、大きな器も必要でした。生活スタイルが変わった今、手元に置いているのは、普段からそれなりに使うものや、お気に入りのものが中心。食事のたびに、どの食器に盛り付けようかな? と考えるのも、楽しみのひとつです。

 そして、実は食器を買うことも大好き。ひとりでは絶対に使いきれないほどの器を持っているのに、まだまだほしいものが出てくるんです。

 食器は、デザインだけでなくサイズ感も大事。家族との食卓には似合う器も、ひとり分の料理を盛り付けたのでは、スカスカでさまになりません。だから、頃合いの大きさで気に入るものを見つけると、ついお財布のひもが緩んでしまうんです。

 娘たちと旅行したときは、午前中にのぞいたお店で食器を買い込んでしまって。その後ずっと重い荷物を持たされることになった娘は、ちょっと大変だったみたいです。

 1枚ずつ買い集めた食器には、思い出が詰まっています。日々、器選びをしながら「これを買ったときは、娘に怒られたっけ」なんてニヤニヤするのもよいものです。

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粟辻早重(あわつじ・さなえ)

カネボウ意匠室にてテキスタイルデザイナーとして勤務後、テキスタイルデザイナーの故・粟辻博と結婚。1958年に粟辻博デザイン室を共同設立。娘の出産を機に人形作りを始め、デザイナーの田中一光や剣持勇に人形作家として見いだされ、個展をしつつ広告も手掛ける。本を執筆するほか近年は世界のヤカンを蒐集。2024年に松屋銀座・デザインギャラリー1953にて「粟辻早重とやかんたち」を開催。

92歳、好き放題で幸せづくし

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