猫を中心に幸せを循環させる
「SANCHACO」が誕生したのは2020年。子どもの頃からずっと猫と暮らしてきたというオーナーの東大史さんが「猫を中心に、幸せが循環するように」との想いで立ち上げた。
賃貸住宅は、猫のために縦方向の空間を活かしたメゾネットタイプ。すべりにくい無垢フローリングを採用するなど、猫が快適に過ごせるように設計したほか、入居者同士の交流や、不在時の猫の預かりなど相互扶助ができる仕組みも整えられている。
「保護猫活動を、寄付や善意だけに頼らずに成立させることが大切だと思っています。ありがたいことに、賃貸の4部屋はいつも満室。その家賃収入は、保護猫たちのフードやトイレ代、ワークスペースの運営費として活用しています」(東さん)
ワークスペースは、利用者と保護猫とのマッチングの場としても機能し、月1回のペースで譲渡会も開催。2025年度は10匹の猫を新たな家族に託したという。
「実は、保護猫を譲り受けるなら成猫はおすすめなんです。大人の猫は性格が安定しているので相性を見極めやすいですから。ここでは、ワークスペースという同じ空間で時間を過ごすことで、一緒に生活するイメージがつかみやすいのもメリットです。仕事をしにきていただけのつもりが、仲良くなった猫を引き取った、というケースも」(東さん)
ワークスペースの利用者にはリピーターが多く、そのなかには祖国で猫を飼っていた外国人など、さまざまな事情で今は猫と暮らすことできない人も少なくないという。
猫への想いが強いほど、ここで過ごす時間は特別なものに。仕事をしながら猫を愛で、ときには邪魔されて。たとえ作業が止まってしまっても、そのひとときさえ「価値ある体験」になる。
「これからも、行き場のない猫を救って幸せにする、それが人や地域の幸せにつながるあり方を模索していきたい」と東さん。
ドロップイン利用もできるSANCHACO。フレンドリーな猫たちにぜひ会いに行ってみて。
猫が邪魔するワークスペース SANCHACO(サンチャコ)
所在地 東京都世田谷区太子堂4‐6‐6 SANCHACO1F
営業時間 8:00~20:00
料金 5,500円~の月額会員制、ドロップインは1日2,220~円。イヤホン着用でオンライン会議もOK
Instagram @sanchaco.neco
