保存版【間違いのない手みやげ・洋のもの】7選《スターシェフの贅沢スイーツ、誰もが喜ぶシャルキュトリやチーズまで…》贈りもの賢者の御用達は？

　12月5日発売のCREA2026年冬号は、毎年人気の「贈りものバイブル」。ギフトやお取り寄せ企画に定評のある『CREA』が、本格的なギフトシーズンを前に、今年も最先端の贈りものをご提案します。

　今年は、50人の“贈りもの賢者”に、会話が弾む、「語りたくなる」贈りものを教えていただきました。「ねえ知ってる？」と、つい誰かに話したくなる、約600点が勢揃いします。今回はそんな特集より、年末年始に嬉しい【間違いのない贈りもの】をご紹介。

　料理研究家であり、レストランのオーナー兼シェフとコラムニストであり、美食評論家。食の最前線で活躍するおふたりの、年末年始に贈って幸せ、いただいて嬉しいもの、そして、一年の不義理をカバーするお詫び用まで。

　一つひとつに物語がある選りすぐりの手みやげ談義を大公開。

　フーディーへの手みやげにスターシェフの贅沢スイーツを。誰もが喜ぶシャルキュトリやチーズ、未来へのエールになるクッキーまで。年末年始の時間を彩る美味をお届けします。

洋のものは定番からスター料理人のスイーツまで満載

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中村　坂田さんのクッキー缶、懐かしくも、洗練の味ですね。

坂田　ありがとうございます。小学3年生の時、初めてつくったのが抜き型クッキー。何度も失敗してやっとうまく焼けたクッキーを学校で隣の席の子にこっそりあげたら、クラス中に知られてしまって。私は80gのバターのレシピでつくっていて、給食のバター1個は8g。「明日は僕にもつくってきてね」って、クラスの子がバターをくれたんです。10個集まれば、また焼いて持って行く。当時の私は内向的でしたが、友達と仲良くなれて、皆が喜んでくれたのが何より嬉しかったんです。

中村　坂田さんが料理家を目指したきっかけですね。

坂田　はい。「シュクセ」はフランス語で「成功」という意味。私がクッキーづくりに成功した気持ち、皆に喜んでもらえた嬉しさが伝わったらと名付けました。

中村　年末年始や受験生のいるご家庭に贈るのもいいですね。

坂田　大人になりましたので、給食のバターではなく（笑）、フランス産の発酵バターやきび砂糖など、素材にもこだわっています。

中村　メツゲライクスダのハムやソーセージ、親友が毎年贈ってくれるんです。楠田さんは「シャルキュトリ」という言葉を日本に広めたひとりです。

坂田　年末年始はこういうものが必要になるシーンが多いから、もらったらすごく嬉しい。「sunday fromage」のチーズはいただいて知ったのですが、食べ頃に熟成されていて、しかもパッケージが可愛い。この年末、おいしいもの好きの友人に贈るつもりです。

中村　チーズに「ENCUENTRO」のジャムを合わせてみてください。スペイン料理研究家の渡辺万里さんが朝食ではなく、ワインのある食卓に合わせたいと、スパイスを加えて大人の味に。カレーにチャツネとして入れてもいいんです。

坂田　お肉にも添えたいですね。

中村　海外のフーディーへのおみやげに重宝するのが「幸せの焦がしバターサンド」。「フロリレージュ」は「世界のベストレストラン50」に常にランクインしているので、彼らにとても喜ばれます。武蔵小金井にある老舗フレンチの「トリュフアイスクリーム」は食後にポルト酒をかけるのがおすすめ。間光男シェフの格調高い料理と茶室や能舞台がある庭が素敵なレストランです。誰でもご存じの「鳩サブレー」。鎌倉育ちの僕のソウル菓子です。母はこの小箱を常備手みやげにしています。

◆BONJOUR KUCHIBUE「シュクセ缶」（坂田さん）

 「どこか懐かしくて、おいしくて、大切な人に食べさせたくなる焼き菓子を届けたい」と坂田さんが開いたお菓子工房。

　場所は故郷、新潟県見附市。吟味した材料を手作業で焼き上げた美味揃い。受験や門出など、人生の節目にエールを込めた贈りものにも。

CREA 2026年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。