海藻(板海苔)

マクロビ食材「海藻(板海苔)」の写真

 海藻は古くから食用とされてきました。貝塚から発見されているほか、701年に制定された「大宝律令」にも30種もの海藻が記載されており、古代から多くの種類が利用されていたことがうかがえます。マクロビ的には野菜と同様、海藻にも取り入れるのに適した季節があると考えられています。

 代表的な海藻でみると、ワカメは春、海苔は夏、ヒジキは秋、昆布は冬、となります。とはいえ、現在手に入る海藻のほとんどは乾燥させたもので、一年中手に入る保存食品となっているため、季節をあまり気にせずに、むしろ日々海藻を意識して食事に取り入れることをおすすめします。海藻は野菜のようにビタミン類を多く含むほか、カルシウムと、カルシウムを骨に沈着させるのに必要なマグネシウムも含んでいるので、丈夫な骨作りをサポートし、骨粗鬆症予防に役立つ優秀な食材です。

 血液浄化作用にもすぐれているため、生理前や生理中の食事には特におすすめです。

2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平