クリスマスマーケットを撮影するコツ その2
「マジックアワーを逃すべからず!」
クリスマスマーケットは通常広場に出現し、昼夜問わず開いているお店が多い。だが、もっとも綺麗に撮ることができるのは、日没から夜に入る間のたった30分だけ。この時間帯を、写真家たちはマジックアワーと呼ぶ。
この時間帯は、マーケット全体を撮るのにとてもふさわしい。事前に高い位置から撮影できる場所を見つけて、東西南北の方向を確認しておくとよいだろう。いわゆるプロカメラマンが行うロケハンという行為である。
また、カメラを手持ちで撮影するならISO感度は1600~6400ぐらいまで、三脚を使うなら400~800ぐらいがよい。WB(ホワイトバランス)は晴天モードに設定すると、イルミネーションが温かみを帯びて雰囲気が出る。構図は、店の並び方やイルミネーションのラインなどをよく見て決めよう。
右:パジージュスカー通りのイルミネーション。
最大の問題はピントの位置だが、これは自分の意志で一番表現したいものに合わせるべし。そして、手持ち撮影の人は、手ブレ防止機能が付いているカメラなら必ずそのスイッチをON。三脚を使う人は必ずミラーアップ機能を使い、レリーズを持っている人はぜひ使ってほしい。
というように、やること満載な撮影だが、事前に場所だけでも決めておけば、あとは落ち着いてシャッターを切ればよいのである。
2015.12.16(水)
文・撮影=山口規子