クリスマスマーケットを撮影するコツ その2
「マジックアワーを逃すべからず!」

マーケットでは同じ形の店が並び、ホットワイン、クッキー、キャンドル、オーナメント、オルゴールなど様々な種類のものを売っている。

 クリスマスマーケットは通常広場に出現し、昼夜問わず開いているお店が多い。だが、もっとも綺麗に撮ることができるのは、日没から夜に入る間のたった30分だけ。この時間帯を、写真家たちはマジックアワーと呼ぶ。

 この時間帯は、マーケット全体を撮るのにとてもふさわしい。事前に高い位置から撮影できる場所を見つけて、東西南北の方向を確認しておくとよいだろう。いわゆるプロカメラマンが行うロケハンという行為である。

旧市街広場は広いので広角レンズを使って、ローアングルで撮影すると面白い。

 また、カメラを手持ちで撮影するならISO感度は1600~6400ぐらいまで、三脚を使うなら400~800ぐらいがよい。WB(ホワイトバランス)は晴天モードに設定すると、イルミネーションが温かみを帯びて雰囲気が出る。構図は、店の並び方やイルミネーションのラインなどをよく見て決めよう。

左:旧市庁舎から撮影したクリスマスツリー。
右:パジージュスカー通りのイルミネーション。

 最大の問題はピントの位置だが、これは自分の意志で一番表現したいものに合わせるべし。そして、手持ち撮影の人は、手ブレ防止機能が付いているカメラなら必ずそのスイッチをON。三脚を使う人は必ずミラーアップ機能を使い、レリーズを持っている人はぜひ使ってほしい。

木で作られたカラフルなオーナメントは子どもたちに人気。
売っている小物なども撮っておくと雰囲気が味わえる。クリスマスクッキーは食べるというより、まずは飾るものらしい。

 というように、やること満載な撮影だが、事前に場所だけでも決めておけば、あとは落ち着いてシャッターを切ればよいのである。

アドベント・リースは、4本のキャンドルがその上に立っており、クリスマスの4週間前から1本ずつ火を灯していく。一年中飾っておきたくなるほどかわいい。

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2015.12.16(水)
文・撮影=山口規子