Magnificent View #790
聖オーガスティン教会(マカオ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 色鮮やかな聖オーガスティン教会が立つのは、マカオの住宅街。もとはスペインから来た修道士たちが1591年に創立した教会で、現存の建物は、1874年に再建されたものだ。

 この教会はその昔、地元の人々に「龍髭廟」と呼ばれていた。これは、かつて屋根の補強として使っていたヤシの葉が、風に吹かれると竜の髭のように見えたことに由来している。教会を廟と呼ぶのは、東西文化が入り混じるマカオらしいエピソードだ。

 教会の中に祀られているのは、十字架を背負った受難のキリスト像。毎年2月中旬には、このキリスト像を聖職者たちが担いで市中心部のカテドラルに運び、そこで一晩じゅう祈りを捧げた翌日、再びこの教会に戻す「パッソスの聖体行列」が行なわれる。

 この行事は、その昔、聖オーガスティン教会にあったキリスト像をカテドラルに移動した翌日、なぜか元の場所に戻っていたという伝説にもとづいたもの。16世紀から連綿と続けられ、今でも毎年数千人が参加している。

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