#065 Ile Lifou
リフー島(ニューカレドニア)

先住民カナックが暮らすロイヤルティ諸島の中心地

リフー島きっての美しさを誇るロンガニビーチ。沖にちょこんと浮かんだ小島が目印。

 ニューカレドニアのリフー島はグランドテール本島のヌメアから国内線で約35分。沖縄本島とほぼ同じサイズがある、ロイヤルティ諸島最大の島です。

 ロイヤルティ諸島の政治・経済の中心地とのことですが、うーん?? 平坦で大きな空が広がる島を一周してみたものの、東部のウエ村以外は道路脇に時折カーズと呼ばれる伝統的な家を見かける程度。さすがに高層ビル群は期待していなかったけれど、想像以上に何もない南の島っぷりです。観光とは別次元で営まれている、島の暮らしを感じます。

ニューカレドニアの離島はメラネシア系のカナックの人々が多く暮らしています。リフー島では伝統的な家屋、カーズに滞在することもできます。

 リフー島に暮らしているのは、ニューカレドニアの先住民であるカナックの人々が中心。カナックは30もの部族を数え、28の異なる言語をもつとか。この島では政府とは別に、北部・中部・南部それぞれに3人のグラン・シェフ(大酋長)がいて、人々をまとめています。

プチ・シェフ(小酋長)のお宅を通り抜けて行く最北端のドキン岬。海抜30メートルの高さから見下ろす海の色に心打たれるはず。

 来島のご挨拶に、北部のウエトル地区ナタロ村のグラン・シェフのお宅へ行くことになりました。

 お土産に首都ヌメアで仕入れたタバコを携え、緊張しながらお目通りに向かうと、残念ながらグラン・シェフはお留守で、代わって弟のプチ・シェフが対応してくれることに。

2015.07.04(土)
文・撮影=古関千恵子