深く上質な“眠り”こそが、働く女性の最高の美容法。肌や体のコンディションに影響するとわかっていても、食事やスキンケアに比べて優先順位が後回しになりがちな“睡眠”。心地よく眠りにつくために寝室環境を自分スタイルに整え、美に磨きをかけましょう。

 “睡眠”のプロフェッショナルからお話を伺い、理想の寝室環境作りに必要な「枕」や「敷寝具」選びをご紹介します。

» 第2回 睡眠中も美しい姿勢をキープする正しい敷寝具選び
» 第3回 キレイを仕込む空気環境&明かりアイテム

まずは寝具を見直し、空間の不快要素を取り除く

 成長ホルモンの分泌や眠りのリズムから考えると、上質な睡眠の鍵を握るのは、“就寝からの3時間をいかに深く眠れるか”。心地よく眠りにつくために、最初に見直したいのが、枕や布団などの寝具だ。

「枕や敷寝具の理想は、立っているときの姿勢を保ってくれるもの。寝具は毎日使うものなので、必ず横になって試し、自分に合うものを探してください。また、購入後のお手入れもお忘れなく」(東京西川・長谷川夏美さん)

 寝室の空気環境やインテリアも大切なポイント。

「冬の室温は15度、湿度は50%を目安に。加湿器を使う機会も多いですが、過剰な加湿はカビの原因にもなるので、タイマー機能などを上手に活用してください。インテリアは“一流ホテルの客室”を参考に、照明は柔らかく、カーテンやリネン類は落ち着いたベージュやグレイ系で統一。背の高い家具も圧迫感につながるので避けるようにしましょう」(長谷川さん)

 そして、就寝前には、光が直接目に入らないようにも、心がけて。

「眠りにつく1時間ほど前から照明も暗くして。覚醒刺激となるテレビや携帯電話も禁止です」(林田さん)

【上質な睡眠を作る理想の寝室】

◆ 枕
頭と首の高さに合い、リラックスできる素材を

敷寝具
正しい寝姿勢を保ってくれる自分の体に合ったものを

空気環境(温度・湿度)
冬の室温は15度くらいを目安に。乾燥や過剰な加湿にも注意

光(明るさ)
就寝1時間前から強い光は避ける。間接照明も◎

2014.12.26(金)
文=摩文仁こずえ
撮影=中井菜央
イラストレーション=服部あさ美

CREA 2015年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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