――印象に残った撮影エピソードはありますか。

山田:戸山が「キャパオーバーです!」と言うシーンで、大泉さんから「こんな変顔をしてみたら?」と提案をいただいたんです(笑)。実際にやってみたら、ちょっとやりすぎてしまったみたいで。大泉さんが私の変顔を見て吹き出してNGになってしまって、思わず「大泉さん、ちょっと!」となりました(笑)。

――現場での大泉さんの存在感はどのようなものでしょう。

山田:現場の待ち時間にも、ちゃんとエンタメとして楽しい話題を提供してくださるんです。撮影期間にご自身でリサイタルをされていて、そのエピソードをすごく楽しそうに話してくださる一方で、本番になると、その場にいてくださるだけで空気がぐっと引き締まる。それでも、とてもいい意味で周りの人を緊張させすぎないところが、まさに理想の上司なのかもしれないと思いました。

撮影現場はたくさんの愛にあふれていた

――撮影を通じて、箱根駅伝というものへの見方は変わりましたか。

山田:このドラマに参加させていただいて、本当にたくさんの人の手によって箱根駅伝が放送されているのだと改めて知ることができました。アナウンサーの辛島文三役を演じる竹中直人さんと撮影でご一緒する機会があったのですが、竹中さんのしゃべりの巧みさにはすごく感動しました。

 さらに、実際に箱根駅伝中継に長年関わってきた、蛯原哲アナウンサーが隣にいらっしゃって、細かなイントネーションなどを竹中さんと話し合っていて、そこにも深い愛情を感じましたね。竹中さんのような熱い言葉があったら、ドラマ全体として見ている人にも気持ちがまっすぐ届くだろうと心の底から感じました。

 ランナー側のドラマは大日テレビ側の役として、直接撮影では関わっていないので、実際に繋がった映像を見るのが、一視聴者としても今からとても楽しみです。1月から始まった撮影が終盤に近づくにつれ、現場は一層の熱気を帯びていき、皆さんの愛にあふれたとてもいい現場だったなと心から実感しています。

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