とろり、濃厚なメロンバナナやマンゴージュースも

「メロンバナナジュース」も、濃厚でリッチな味わいです。冷凍した国産メロンの果肉にバナナと牛乳を加えてミキサーにかけ、シャーベット状にしたもの。とろり、濃いジュースで、メロンの風味が際立ちます。

左:メロンとバナナも凍らせておきます。
右:完成した「メロンバナナジュース」250円。

「マンゴージュース」も、今まで飲んだものとは違うおいしさ。

「マンゴーは、ヘイデン種かケント種を使うことが多いですね。トミー種は果肉も風味も薄いので」と大咲さん。濃厚なジュースにしたいからと、年によって品種を選んで使っています。凍らせたマンゴーの果肉1個半から2個分にオレンジの果汁を50%加えているのですが、それで、酸味がプラスされてさわやかに飲めます。

左:オレンジの酸味とマンゴーの甘みの相性が抜群。
右:みずみずしい「マンゴージュース」350円。

 他にも、秋には、凍らせたブドウと梨に、グレープフルーツの果汁とリンゴを加えた「アキックス」や、冬には、種なし柿を丸ごと1個凍らせて、オレンジ果汁とリンゴを加えた「カキミックス」も登場するのだとか。

「他にないものを作りたかった。ミックスジュースが盛り上がって山のようになっているのもおもしろいでしょう」。

左:大咲さんが集めた果物をモチーフにした雑貨。
右:店内の一角には果物について書かれた本や絵本が並んで。

 大咲さんは、毎日、午前中は市場で働き、午後1時半から自店を開けています。

「果物の味は1個ずつ違う。安定しません。あえて、同じ味にせず、果物それぞれの味を楽しんでもらえたら」と大咲さんは言います。1杯ずつ、果物の風味を堪能するジュース。その安さとおいしさとオリジナリティに魅せられて、定期的に訪れたくなるでしょう。

『フルーツガーデン オオサキ』
所在地 大阪府高槻市古曽部町2-11-17  
電話番号 072-682-2560

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2014.08.24(日)
文・撮影=そおだよおこ