お悩み3/西理恵さん
「緊張したあと、肩こりがひどくなります」
PCの前に長時間いるときはもちろん、緊張感が続いたあとや寝相の悪かった朝にも、肩こりを感じるという西さん。人前に出るとき肩に力が入ってしまうことや、常によくない姿勢でいることも気になっているそうです。そんな西さんに、富永先生は……。
富永先生からのアドバイス
緊張したあと、ほっとしたときに肩こりを感じるというのは、頭痛体質かもしれませんね。マッサージを受けるとかえって悪化する場合もあるので注意してください。
緊張しているときではなく、ほっとしたときに脳内の神経伝達物質であるセロトニンが分泌しすぎて具合が悪くなるというのは体質で、日本人の女の子の約14%がそうだといわれています。そんな人は、休みの日にこそ体調を崩しがち。休日だからといって寝だめなどしないで、規則正しい生活をしたほうが疲れないはずです。寝相が悪いのは、脳が興奮していて睡眠中に緊張がうまくほぐれない状態。逆に寝相がよすぎるのも問題で、適度な寝返りをしないから筋肉の緊張がほぐれない。どちらも疲れが解消しないので、朝起きたときから体が痛くてぐったりという状態になりがちです。
そんな西さんに試してほしいのは、第3ストレッチ。これは、緊張型の頭痛にいいと頭痛学会も認めている体操をもとにしたものです。ラバーチューブストレッチでほぐす筋肉は脳や神経と直結しているので、緊張した交感神経の興奮を抑え、リラックス効果を生み出す効果も抜群。いい睡眠のためにも、ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。
『こりトレ』を使ってみました!
まずは『こりトレ』を読んで、「必ずしも痛いところが悪いところではない」というのが新しい発見でした。運動が苦手な人でも気楽にできるのはいいですね。
第3ストレッチは、肩と背中の筋肉を有効に使うことができて快適。短時間で目がすっきりしました。腕の内側の筋肉に効く第7ストレッチは、二の腕がシェイプされそうな実感があったので継続しようと思っています。ラバーチューブを装着するだけでも、姿勢が正されるのにも感激です。
富永喜代 (とみなが きよ)
1967年生まれ。痛み改善ドクター、麻酔科医師。2008年、肩こり、頭痛、腰痛、関節痛など、人を悩ますさまざまな痛みを緩和するため、愛媛県松山市に「富永ペインクリニック」を開業。クライアントのライフスタイル分析から治療方針を定め、体質改善を図る独自の「オーダーメイド治療」が、人生まで変えると評判に。同クリニックの肩こり・頭痛外来の年間受診者数は1万人を超え、国内のクリニックでベストテンに入るほど。
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2014.11.10(月)
取材・文=嵯峨崎文香