「人生においてこんなに興味が続いているのは音楽くらい」
――本作のために書き下ろした曲に『遺書』というタイトルをつけたのははぜですか?
結局、目立ちたがり屋なんですよね。「この世界にいます」あるいは「この世界にいました」という証拠のようなものをのこしたくて、ものづくりをしているところがあって。誰かに俺のことを知って欲しいし、俺が考えていることを誰かに聞いて欲しい。自分が死んだ後に何も残らず「はい、おしまいです」となってしまうのは、あまりにも寂しいじゃないですか。だから何かをつくるときには常に最新の遺書を書くような気持ちでやっているんです。
遺書って言葉は重く悲しいイメージがあるので、タイトルに使うのは散々悩みました。誤解されちゃうこともあるだろうし。でも、「俺のことを知ってくれ!」という、むしろハッピーな願いからきていることは知っておいてもらいたいですね。
――キタニさんの歌詞は社会的なまなざしがあり、とても文学的ですよね。後世に存在を残すなら、文学でもよかったのでは?
いやいや、音楽以外全く興味も関心もなかったですね。活字が大嫌いでしたし。漫画のことはずっと好きですけど、漫画家になりたいと思ったことは一回もないなぁ。
何かを始めるにあたって、「これやれそうだな」って思う感覚ってすごく大事だと思っていて。それが自分にとっては音楽だったんですよね。人生において、こんなに興味が続いているのも音楽くらいです。
