幾千の鈴をならしたようなセミの声に包まれて
クラダン島はセミの声に包まれています。それも、日本で聞くような音ではなく、キーンキーン、ケンケンケンケン。幾千の鈴を打ちならしたような、金属的な感じのセミたちの大合唱で耳の中がいっぱいになります。バイクの騒音の代わりに、セミの声に悩まされる(!?)のも、悪くないものです。
ビーチの一画には、チャオマイ国立公園クラダン第3支部の小屋があります。名前は大層な感じですが、そこはタイ、のんびりしたもので、英語も通じているのか、いないのか……。周囲の海域にはジュゴンが暮らしているそうですが、その頭数は聞くたびに変わるので、結局はわからずじまい……。そこもタイらしいのかな、と。ちなみに、水中ウエディングが挙げられるそうです。
一軒のみのリゾートは、シンプルモダンなデザイン。レストラン、バー、プール、スパそれぞれがひとつずつしかなく、施設もシンプル。けれど、美しい自然があれば何もいらない人にとっては、最高のリゾートでしょう。裸足で過ごす休日、いかがですか?
クラダン島
アクセス バンコクからクラビへ国内線で約1時間20分。その後、陸路を約1時間走り、スピードボートで約45分
おすすめステイ先 ザ セブンシーズ リゾート
URL http://www.sevenseasresorts.com/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2014.08.02(土)
文・撮影=古関千恵子