現場の雰囲気は意外と……

――恐怖を表現するうえで、意識されたことはありますか?

 デイヴから参考に送られてきた映画はどれも、あからさまに怖がらせるのではなく、日常の延長線上で怖いことが起こってしまう、という作品ばかりでした。普通の日常生活のなかにじわじわと恐怖が押し寄せる。その感覚はつねにもっていました。

 私は怒っているときでも、必ずしも怒った顔をすればいいわけではない、というのを自分の美学として大事にしています。愛里が怖いのに「怖くない」と姉に向かって強がるシーンも、ただ「怖くない!」と強がるより、彼女の内側にあるトラウマなどを具体的にイメージして、それが滲み出ればいいなと思っていました。

――ホラー映画ですが、現場ではどんな雰囲気だったのでしょうか。

 意外に和やかでした(笑)。みなさんそれぞれ、印象深いエピソードがありますが、とくに印象に残っているのは吉岡睦雄さんです。

 吉岡さんは、つらいことも楽しく愉快に変換してしまう、すごい能力をお持ちなんです。スタッフやキャストが眠かったり疲れたりしていると感じると、「いま眠いのって、ヨーロッパに海外ロケに来ているからなんですよ。そう思うとワクワクしてきませんか?」などと言って雰囲気を明るくしてくださいました。すごく楽しい方で、みんなが吉岡さんのユーモアやユニークさの虜になっていました(笑)。

――そんな和やかな現場で生まれたホラーですが、改めてどんなふうに観てほしいですか。

 怖いだけでは終わらない作品なので、観ているうちにその世界観に入り込んでしまう感覚が味わえると思います。観終わったあとも、何かがじわじわと残るような体験をしていただけたらうれしいです。

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穂志もえか(ほし・もえか)

千葉県出身。講談社主催「ミス iD2016」でグランプリを受賞し、2018年、映画『少女邂逅』で初主演を果たす。SHOGUN将軍」(24年)では宇佐見藤を演じ、第30回クリティクス・チョイス・アワードドラマシリーズ助演女優賞を受賞。近年の主な映画出演作に、『街の上で』 (21年) 、『窓辺にて』 (22年) 、『生きててごめんなさい』 (23年) 、『誰よりもつよく抱きしめて』(25年)など。26年の待機作に映画『メモリィズ』(6月12日公開)がある。

映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』

霊媒師一族に生まれた愛里(穂志もえか)は、ある事件によって霊となった姉・美玖(稲垣来泉)とともに、全国の怪事件を解決して回っていた。ある日、“亡霊が出る屋敷”の除霊依頼をオーナーの禎子(木村多江)から受け、山奥の洋館を訪れる。霊を信じない群治(賀来賢人)らと過ごすなか、屋敷では次々と怪現象が発生。除霊を進めるうちに、屋敷の隠された秘密、亡霊の驚愕の正体、そして姉妹を縛る恐ろしい過去が明らかになっていく。

脚本・監督:デイヴ・ボイル
プロデューサー:賀来賢人
出演:穂志もえか 稲垣来泉 賀来賢人 吉岡睦雄 正名僕蔵/木村多江
企画・製作:SIGNAL181
配給:TOHO NEXT
https://neverafterdark.toho-movie.jp/

▼衣装クレジット

ドレス 30,800円、パンツ 30,800円(共にコトハヨコザワ/オン・トーキョー ショールーム)
ヴィンテージのリング[左手]11,000円[右手]8,690円(共にフィズ)
パンプス 58,300円(カチム)

▼問い合わせ先

オン・トーキョー ショールーム 03-6427-1640
カチム info@katim.sc
フィズ 03-5306-6552

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