1週間に習い事を8つ掛け持ち

小柳 私、お稽古事をたくさん掛け持ちしてたから、月謝にかなりのお金がかかって、父は大変だったと思うんですよ。1週間に8つも習ってた。

近田 五月みどりなら『一週間に八日来い』って歌うところだよ(笑)。具体的に何を習ってたの?

小柳 3歳からクラシックバレエ、小学校からはピアノ、歌、ジャズダンス、タップダンス、日本舞踊、三味線、そして習字ですね。

近田 今ならスマホですぐに検索できるけど、当時は、どこに行けばそういう習い事ができるのかも、簡単には分からなかっただろうね。

小柳 どうやって調べたんでしょうね。

近田 8つも手を染めるとなると、好き嫌いもあったでしょ?

小柳 ええ。ピアノが大嫌いでしたね。なぜそうだったかと考えると、一対一の個人レッスンだから、比較対象がなくて、自分が上手いのか下手なのか分からない。それに対して、バレエやダンスは、みんなと一緒に習うから、自分がどのレベルにいるのかが明白なわけですよ。

近田 ルミちゃんはどんなレベルだったの?

小柳 踊りや歌に関しては、我ながら、最初から才能があったと思いますね。やればやるほど、どんどん伸びていきました。

近田 天賦の才に、さらに磨きをかけたわけね。

小柳 はい。ただ、当時は嫌いだったピアノも、基礎からやったおかげで、今でもちゃんと譜面を読むことができるし、身を助けてくれています。

近田 ところでさあ、クラシックバレエとジャズダンスっていうのは、根本的に違うものなの?

小柳 全然違います。クラシックは、基本的に、全身が糸で上から吊り下げられているような感覚で踊るものなんです。だから、意識が常に上へ上へと向いている。それに対し、ジャズは、もっと動きが砕けている。

近田 あー、なるほど。タップダンスは?

小柳 あれは、ダンスというより打楽器ね。といっても、足だけ踏み鳴らしてればいいってもんじゃなくて、上半身の使い方が大事なのよ。

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