男女のクラス分けから始まったNSC時代

――NSCで、初めて意識させられる。

 NSCでは、最初女性は1クラスに集められるんです。私たちのときは1組が女子で、2組から8組ぐらいまでが全部男子で、半年くらいは男女別で授業を受けました。そこからテストみたいなのがあって、AクラスBクラスとか分けられていく。その後は男女混合なんですけど。

――男女で分けることには何か理由があるのでしょうか。

 そうですね……たとえば高僧・野々村さんとかメンバメイコボルスミ11さんとか、かつての女性芸人さんの動画を見るともう全然女あるあるしてないんですよ。「自分の手が長い」とか、そんな話してる。めちゃおもろいですし、当時もすごく評価されてました。

――確かに。

 ただ、テレビに出るとなると 「女」というものの使い方をよく分かってるというか、ちゃんと女性としての自分を確立した上で「おもしろい」が乗っかってる人が売れている。女性芸人を1クラスに集めることで、そういう成功例をなぞらせたいんだろうなっていうのは思いました。確かに周りを見ると、ゆりやん(レトリィバァ)も熊(元)プロ(レス)もガンバレルーヤも、売れてる人は女性性をちゃんと使ってフリにしてるんですよね。

 うーん、いろいろあるんですけど……。在学中「女芸人大祭り」っていう女性芸人だけのライブがあったんです。ハイヒールリンゴさんが主催の。それを見てて思ったんですよ。あ、私が学生時代にクラスで遠巻きに見てた、キラキラした方たちがお笑いしてんなって。

――ああ……。

 やっぱちゃんと女性性の上のお笑いしてるなって。ここには私混ざれないと思いました。でも売れるには絶対必要なんだろうなとも。

 そのとき、「男の人を好きと思う気持ちはちゃんとあります」みたいなことを言いながらお笑いしないといけないんだろうなっていうのは、めっちゃ感じたんですよね。ただ私がそういうお笑いを自分でやってもおもしろいと思えなくて、そこのアンテナがマジで立たないんですよ。その時から自分たちはどうしたらいいんだろうと悩み始めました。

女性芸人による女性のための下ネタライブ『ブー子』

日付:5月14日(木)開場18:15 開演19:00 終演21:00
チケット料金:前売り3000円 当日4000円 配信2000円
会場:北沢タウンホール
出演者:にぼしいわし、紺野ぶるま、オダウエダ、忠犬立ハチ高、日本エレキテル連合、誠子
MC:カナメストーン(ネタなし)
https://tiget.net/events/477584

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伽説 いわし(ときどき・いわし)

1992年、大阪府出身。お笑い芸人「にぼしいわし」のツッコミ、ネタづくり担当。2023年に拠点を東京に移し、個人事務所である「株式会社A-dashi」を設立して活動中。女芸人No.1決定戦THE W 2024年大会にて第8代女王となった。得意なものは「御礼のメール」、苦手なものは「ギリギリの準備」、漫才の感想でうれしいものは「おもしろい与太話だね」。2026年5月14日に北沢タウンホールにて「女性芸人による女性のための下ネタライブ『ブー子』」主催・出演予定。

次の記事に続く 「女性芸人は増えたけど、女女コンビはまだ少なくて…」T...