「うんこ」を連呼したことへの“予想外の反応”

――だからあえてフックとして「うんこ」を持ってきたんですね。「女芸人お手なみ拝見」と肩に力が入ったお客さんに「ばかばかしいよ」「くだらないよ」「あほだよ」と膝かっくんするみたいな。

 そう。だけど私たちも最近になって知ったことで、女二人がうんこうんこって言ってることが、やっぱり“かかってやってるやつ”みたいな見られ方をするんだなと。

――「かかってやってるやつ」とは?

 「“男と同じフィールドに立ちたがっている女芸人”みたいに見られるよ」みたいなことを先輩から言われたときに、えーってなって。そうなの? って。

――女が「うんこ」って言ったら、「男のフィールドで戦いたい女」と見られてしまう……。

 ほんと今まで「女」とか「男」とか無縁で生きてきて、そうなってることにも気づいてなくて。私もにぼしも、お互いに出会った高校時代から「女だから」みたいなところとほんとに関係なく生きてきたので。考えてみたら「女性だから」とか、そういう差別を受けた経験もあんまりなかったんですよ。

――お二人は女子校でした?

 共学なんですけど、勝手に女子校を作ってたんですよ。

――どういうことですか?

 概念の女子校を作ってました。クラスの男子と3年間しゃべんないみたいな。でもそれ男子が嫌とかじゃなくて、嫌なのは男子も女子もです。ただ陽キャがうらやましいというひねくれたやつらでした。

――なるほど。女子校というか国家のようです(笑)。

 そこまでクラスの中での格が下がると、女だからどうとかって見られ方もまずしない。「女」「男」というベン図に全く入らない存在になってくるんですよ。で、そういう存在のまま大学に行って、NSC(吉本芸人養成所)にも入って。

 ただ、NSCでは普通のネタしてたら「デート行ったネタにしたら?」「カップルネタのほうが入りやすいよ」とは言われました。「え、この2人でそれ? ほんまに?」と思いましたけど。

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