着替えという行動を習慣化する
もうひとつの方法は、行動パターンを決めることです。
クローゼット前にルームウェアを用意しておき、必ずそこに行って着替えをする。外から帰ってきたら、まずはクローゼットに行って着替えをする、など。最初のうちは意識して行うことが必要ですが、3週間もすると習慣化されてきます。
一時置きのルームウェアは、「カゴに入れる」「壁にかける」のふたつがおすすめです。
私の行動動線をご紹介
最後に私の行動動線をたどってみますので、ご参考に!
(1) 朝起きたら1階の寝室から自称?パジャマと呼んでいる上下セットで2階のリビングへ。
(2) 2階の洗面所に置いてあるカゴに入ったルームウェアに着替え、パジャマはこちらに入れるか、洗います。朝の家事を行います。
(3) 出かけるまでに頭の中でコーディネートのシミュレーションが終わっているので、1階のクローゼットに行って着替え。脱いだ服はここにあるルームウェア入れにポンと放り込みます。
(4) 帰宅したらクローゼットに直行(これはクセをつけるようにして、出来るようになったこと。そうしないと2階に脱いだ洋服が散らかって溜まってしまい、ごちゃごちゃになることが多かったから!)。その日に着ていた衣類を脱ぎ、ルームウェアに着替えます。
(5) そして、すぐに洗うものは手に取って2階の洗面所の洗濯機へ、洗わないものはハンガーにかけて一晩吊るし、汗などを飛ばします。
(6) 夜の身支度は、何と2階リビング隣のパントリー(貯蔵庫)に置かれた引き出しの中から、下着とパジャマを取り出し、お風呂へ! 脱いだルームウェアは洗面所のカゴに入れるか、洗濯に回します。
いかがでしたでしょうか? 我が家は1階と2階があるので、少し複雑な動線ですが、無駄な動きはありません!! ここまで来るのには、2階に脱いだ洋服が溜まり、片付けるのが億劫で、山となっていく……ようなことが多々ありました。
衣類の収納は特に、自分の行動がどんな動線をたどっているかを考えてみることが必須です。是非シミュレーションしてみて下さいね。
次は、洗濯物を収納する行動を考えながら、クローゼットの収納について考えてみましょう!
Column
鈴木尚子のもっと心地いい収納スタイル
CREAのインテリア特集に収納エキスパートとして登場し、“収納ベタ”読者にズバリ適切アドバイスを施した片付けのプロ、鈴木尚子さん。「実は片付けが大の苦手だった」鈴木さんが、結婚・出産を機に見つけ出した片付けの極意とは? 理想の空間や暮らしに近づいていく整理術とは? ご自宅のプライベートフォトを添えて、分かりやすくご紹介します。
2014.07.13(日)
文・撮影=鈴木尚子