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『悪い夏』城定秀夫監督に対する信頼感

──2024年は映像製作ユニット「Engawa Films Project」のプロデューサーとしてクレジットされた映画『東京ランドマーク』以外は、テレビドラマへの出演が多い印象です。
これまで、映画のイメージが強かったと思うのですが、一昨年(2023年)に撮影した映画がたまたま一本もなかったんです。その代わり、テレビドラマへの出演が多くて、そこで大河ドラマなど、いろいろなところで話題になった作品に出会うことができました。それで「2024年は映画中心に活動していけたら嬉しいなぁ」といったことを思っていたら、その通りになって、2025年は去年撮った作品が立て続けに公開されている感じです。
──今年公開作といえば、まずは市役所職員・高野を演じられた映画『悪い夏』。これまで何本も組んできた城定秀夫監督作の下、またもクズ役を演じた感想は?
本当にイヤな奴ですよね(笑)。ただ、城定さんの映画らしく、イヤなやつだけど、警官のコスプレをしたり、全裸で痛めつけられたり、ちょっと笑えるんですよね。だから、この映画では飛び道具的な存在かなと思いましたし、僕的にも城定さんの好きな要素を入れられたと思っています。僕としては最初に城定さんと出会ったのが、『私の奴隷になりなさい』シリーズという過激な映画だったこともあって、どんなことを振られても「はい、やります」という信頼感もあるんです。その後、規模や座組が大きい作品を撮られるなか、まだ僕にそういうキモい役を振ってくれることはとても嬉しいし、有難いと思っています。
2025.07.04(金)
文=くれい響
写真=平松市聖
ヘア&メイク=MARI(SPIELEN)
スタイリング=カワサキ タカフミ