昭和が終わり、ベルリンの壁が崩壊した1989年、『CREA』は生まれました。3年前には男女雇用機会均等法が施行され、女性の生き方は大きく変わる――。そんな”変化の予感”のなか1990年代に大ヒットしたのが、「1冊まるごと人生相談」特集でした。それから約30年。コロナ禍を経て変わったコミュニケーション、多様性が失われていく社会、そして今あらためて注目が集まる「女性に生まれてきたがゆえの悩み、苦しみ」。悩み多き2025年に、創刊35周年を迎えた『CREA』が、再び「人生」について考えます。


●「OVER THE SUN」が雑誌の表紙に初登場、読者のお悩みに答えます

「自分の人生は誰とも比べなくていいんだよ!」ジェーン・スーさん
「まずは自分ができた小さなことを、自分でちゃんと褒めてあげてほしいな」堀井美香さん

 大人気ポッドキャスト『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』(TBSラジオ)。3月の番組イベントでは約8000人のリスナー(通称・互助会員)で日本武道館が満員に。今女性たちが最も人生を相談したいおふたりが、満を持して『CREA』の表紙に登場し、読者のお悩みに答えます。

 「40歳を目前に、何もない自分に絶望する」「母のようになれない私はどうしたら……」「すぐ泣いてしまう新人への接し方は?」「突然、古着を送ってくる親戚に困っている」など、リアルすぎる悩みにおふたりが向きあい、答えます。「人生のヒッチハイク」をテーマにした表紙・インタビュービジュアルも必見!

●叶姉妹のおふたりが『CREA』に降臨! ファビュラスな回答でお悩みを解決!

「まずご自身を知ること、すべてはそこからです」叶恭子さん
「ノー・ペインは進化しない。大好きな姉の格言です」叶美香さん

 初登場から連続第1位を獲得し、4年目となる人生相談ポッドキャストは大好評。昨年末に刊行された初のコミカライズ『叶姉妹のファビュラス・ワールドMAX』(叶姉妹/スーパーバイザー 白ふくろう舎/漫画 KADOKAWA)も発売前に異例の重版がかかるなど、不滅の太陽のような人気のおふたり。今回は「負の感情から自由になるには?」をテーマにお話を伺いました。

 相談者に寄り添いながらも独自の哲学とセンス、そして世界基準の思考から飛び出す恭子さんの金言と美香さんの包み込むような優しさに満ちたコメントが満載。おふたりのアメージングな回答が、私たちを縛り付ける古い価値観から解き放ってくれます。

●紅白出場アーティスト・こっちのけんとが、自身の双極性障害について語る

「僕はこの障害になって良かったと思っていますし、自分のアイデンティティだと思っています。この障害がなければ音楽を作ることはなかったわけですから」こっちのけんとさん

 2022年にデビューし、24年には『はいよろこんで』が大ヒット。大晦日の紅白歌合戦への初出場も記憶に新しいこっちのけんとさんは、23年9月に双極性障害であることを公表し、現在もその障害とともにアーティスト生活を送っています。自分のコントロール法を少しずつ学んでいったというこっちのけんとさん。彼を救った父や妻の言葉、創作スタイルなどについて、6000文字超のロングインタビューで迫ります。

●令和ロマン・松井ケムリと雨の動物園へ「人生に悩んだら、動物園へ行こう」

「単独行動を貫くトラのメンタルの強さが好き」「僕の悩みはちっぽけですよ。今一番の悩みは、夢中になれないこと」松井ケムリさん

 芸人界随一の動物好きを自認する令和ロマンの松井ケムリさん。M-1グランプリで連覇達成、さらに、相方の騒動の傍らでも縦横無尽の活躍を繰り広げ、多忙を極めるケムリさんを誘って、幼い頃によく足を運んだというよこはま動物園ズーラシアを訪ねました。あいにくの土砂降りをものともせずに約1時間半、園内を巡り動物への愛と人生について語ってくれました。

2025.06.06(金)
文=CREA編集部

CREA 2025年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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