「高見沢クン、やってみなよ!」「おいおい、眉毛は剃るなよ~」
高見沢 俺、それ行ったよ!?(※72年7月22日)
坂崎 前座がフリーだったんだろ?
高見沢 そうそう。ほかにも麻生レミさんとかがジャニス・ジョプリンをカバーしたり、ギターが井上堯之さんだったりと、前座がすごく良かったのを覚えてる。で、女の子は良く曲のこと知っててさ、解説してくれたりしたよ。
坂崎 いつの時代も、何でも女の子のほうがちょっと進んでるんだよな(笑)。
高見沢 クイーンも日本の女子から最初に火が付いたしね。俺が高校の頃にバンドでやっていたT・レックスみたいなグラムロックも、男子より女子が先にハマっていた。で、「高見沢クン、やってみなよ!」とか言ってメイクしてくれるんだよ。「おいおい、眉毛は剃るなよ~」、「描いとくから!」なんて言われて、それで眉毛を薄くしたりしてさ(笑)。

桜井 その顔を、たまたま一緒になった帰り道に見て、びっくりしたのが俺(笑)。
高見沢 洋服も、ラメのTシャツとか、「これ、似合うから着てみなよ」って作ってくれたりもしたな。学校の周りにネットワークが息づいていた時代だったね。
※本インタビュー全文(約7000文字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(桜井賢×高見沢俊彦×坂崎幸之助「僕らが愛した音楽 第1回」)。
■全文では下記の内容をお読みいただけます。
・下宿先のおじさんと武道館に観に行ったレッド・ツェッペリン――桜井
・兄貴と一緒に、デビュー前のザ・タイガースに遭遇――坂崎
・中3で連れていかれた日本ロック・フェスティバル――高見沢
・はっぴいえんどのファーストアルバムはかっこよかった――高見沢
・文化祭で一番モテていた桜井のバンド「コンフィデンス」

2025.05.13(火)
文=桜井 賢,坂崎幸之助,高見沢俊彦