1日使うと菌は1万倍に!
食事の前には台ふきんでテーブルを拭きますよね。ただし、汚れたふきんを使うと菌がさらに広がってしまうというのは最近では割と知られた事実。台ふきんについた汚れは菌にとって格好の栄養源となり、湿ったまま放置しているとあっという間に増殖します。1日使って洗わずにおいてしまうと、菌がなんと1万倍にも増えることがあるそう! では、ふきんをどうやって管理するのが理想的なのでしょうか?
【ふきんの取り換え頻度は?】
「ふきんは使うたびに洗剤で手洗いし、すすいだ後は風通しのいいところでしっかりと乾かします。除菌するには、天日干しや熱湯消毒などの方法もありますが、短時間で効果のある塩素系台所用漂白剤を使うのがおすすめです」(大橋さん)。上のグラフを見ると、2日以上同じふきんを使い回ししている家庭も少なくないよう。菌をまき散らさないためには1日1枚を使い回すのではなく、数枚のふきんを用意して、使うたびにこまめに取り換えるのがおすすめなのだそうです。
まな板、排水口は大丈夫? 食器用スポンジの除菌も忘れずに
毎日いろいろな食品を切るまな板は、一見キレイに見えても実はたくさんの菌が潜んでいます。要注意なのは、菌の住処になりがちな“包丁のキズ跡”。「食器用洗剤で洗うだけでなく、生の魚介や肉を取り扱った後や1日の終わりには、台所用漂白剤で除菌しましょう」(大橋さん)。漂白剤に抵抗があるなら、完全に沸騰させた湯をたっぷりかける熱湯消毒や、天日干しも効果的。
シンク周りでは、排水口と食器用スポンジの除菌がポイント。ついつい後回しにしがちな排水口の掃除ですが、放っておくとヌメリやニオイの原因に。「週1回を目安に台所用漂白剤で除菌しましょう。ヌメリやニオイの予防にもなります」(大橋さん)。また食器用スポンジの除菌には“スポンジの除菌ができる台所用洗剤”を利用している人もいるかと思いますが、「この洗剤を使っているから、スポンジ自体を洗う必要はない」と思っていませんか? 実はこれは間違いで、スポンジ自体を洗剤で洗う必要があります。「食器などを洗浄した後のスポンジを洗い、よく絞ってから、改めて洗剤を付け直してまんべんなく浸透させ、次に使用するまで放置します」(大橋さん)。必要量の洗剤をつけておかないと、十分な除菌にならないので注意が必要です。
最後にもうひとつ、チェックしておきたいのが冷蔵庫。実は、寒い冷蔵庫の中でも生育・生存できるカビや菌がいて、例えばドアパッキンの黒ずみの正体は紛れもないカビ。汁こぼれはその場ですぐに拭き取り、野菜ボックスなどを利用して庫内の小物をまとめて除菌するのもおすすめ。冷蔵庫も定期的に掃除&除菌しましょう。
2014.06.05(木)
文=オカザキエミコ(六識)
写真=kazoka / Shutterstock.com