2024年は吉川英治文庫賞を受賞、アニメの公開でも話題になった阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」。13冊目となる単行本最新刊『亡霊の烏』は、3月26日に発売されるやいなや、書店店頭でも熱い注目を集めています。
全国で展開されている実際の売り場での様子や、書店員さんからの熱すぎる感想メッセージをご紹介します!
紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
終始、鳥肌が立ちながら拝読させていただきました。
ページをめくるたびに、神秘が広がる空気感にいざなわれ、身体が物語に溶けていくようでした。それはまるで、現世から切り離された、魅惑の隠世へ降り立つ心地です。そして、そんな美しい夢幻の世界で、交錯する思惑と計略。何が本物で、何が偽りなのか。真実が彷徨い続けた先に辿り着いた、激震が走るクライマックスに、意識が殲滅されそうになりました。
言葉が感情に追いつかないとは、まさにこの事。霞に包まれた想いから開かれる暗黙の道が、どこへ行き着くのか……。続きが気になる気持ちが、止まりません! 読み終えた今も、交錯する正義と信念から放たれる、光の喝采に包まれています。
今後の展開が、ますます楽しみです! これからも、それぞれの、生命の輝きの行方を、追い続けていきたいです!
三省堂書店有楽町店 山口奈美子さん
もうっ、もうっ……!
覚悟して読み始めたので、5章まではその覚悟で足りていたのですよ。そこでの6章ですよ。覚悟が全く足りていなかった…。そこですか! そうなっちゃうんですか!! 雪哉が一番守りたかった所じゃないですか、なんてことしてくれてんだ、阿部智里!!! との絶叫を胸に涙目になりながら店に到着して、ゲラを次のスタッフに渡した次第です。
事前の覚悟は全く足りていませんでしたが、山内がこの先どう進んでいくのか、せめて残されたみんなが幸せになれるのか。来年まで待つなんてそこが一番つらい! とまぁいろんな祈りを込めて店頭に送り出したいと思います。
2025.04.17(木)