ひとり旅の構想はどんどん広がって

――これから行ってみたい場所は?
今回、尾道と倉敷に行って好きな風景がたくさんあったので、瀬戸内地方を網羅してみたくなりました。四国も行ってみたいです。あと、北海道に行ったので南にも! 福岡も沖縄もひとりで行ったことがないですし。
東京方面もいいなぁ。住んでいたことがある東京に「旅人」として行ったらどんな感じになるかな? 千葉や埼玉もいいですね。東京に住んでいたとき、とくに北関東は、旅ではほぼ行っていないので。
――テーマしばりで考えていることはありますか?
「行こう」って思わないとはっきりは決まらないんですけど。最近、美術館が好きで。当たり前なんですけど、絵画って一枚しかないわけですよね。所蔵している美術館にしかないんだって、今さらながら気づきまして。「見たい絵を見に行く旅」をやってみたい。
あとやっぱり食べ物です! 食べたいものがいっぱいあるところに行きたい。
――そのときの、おづさんのマイブームの食べ物?
今は平たい麺ブームなんですよ。だから名古屋できしめん食べたいです。
――平たい麺ブーム!?
はい。きしめん以外だと、ビャンビャン麺とかタリアテッレとか。小麦粉を食べに行きたい! パッと行きやすい名古屋なら手羽先も食べたいな。地元の人がおいしいっていう店を調べて行きたいですね。
――「ひとり旅」シリーズ、これからの展開も楽しみです! では、最後に読者にメッセージをお願いします。
いつも本を読んでくださってありがとうございます。最近「ひとり旅」シリーズで初めて私の本を読んでくださった方、男性読者の方などからも反応をいただくことがあって光栄です。
よく「私もひとり旅してみたくなった」という声が寄せられます。ぜひやってみてください! お隣の県とか、すごく近くでもいいんです。旅先で「こんな素敵な場所があったんだ」と感動するだけでなく、帰って来て、自分が住む街の良さを改めて感じたりするのも旅のいいところです。『ゆるり 愛しのひとり旅』を読んで「ちょっと出かけてみよう」「こんな旅っていいかも」と思っていただけたら、とてもうれしいです。
おづまりこ
兵庫県生まれ。東京でルームシェア生活を数年した後、ひとり暮らしを始める。現在は関西在住。著書に「料理レシピ本大賞InJapan」コミック賞を受賞した『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』のほか、『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』(以上、KADOKAWA)『ゆるりより道ひとり暮らし』『金曜日のほろよい1000円ふたりメシ』(以上、文藝春秋)がある。
X @mariskosan

ゆるり 愛しのひとり旅
定価 1,430円(税込)
文藝春秋
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2025.04.12(土)
文=粟生こずえ