イスラム教の三大聖地、メッカ、メディナ、エルサレムのうち、メッカとメディナを擁する国がサウジアラビアです。イスラム世界の盟主といわれ、例えば、国内では外国人であっても飲酒が禁じられているなど、特に戒律に厳格な国として知られています。

 それゆえ、長年にわたりイスラム教徒以外の外国人が観光で訪れることは難しい国でもありましたが、2019年9月に観光ビザの発給が始まり、日本からも旅行で訪れることができるようになりました。


湖のほとりのロケーション

 そんなサウジアラビアで、今、足を運びたい場所が「チームラボボーダレス ジッダ」です。日本のチームラボによるこのデジタルテクノロジーを使ったアートのミュージアムが、昨年サウジアラビア第二の都市ジッダにオープンしました。

 ロケーションも素晴らしく、世界文化遺産ジッダ歴史地区であり、周辺一帯を見渡せるアルバイン湖のほとりに「チームラボボーダレス ジッダ」はあります。

中東らしい外観が日本人には新鮮

 この中東初のチームラボボーダレスミュージアムは、チームラボがサウジアラビア王国文化省とともに主導し、さらに現代アートを扱う現地のATHRギャラリーのサポートによって作られたもの。その目的はアート作品を楽しむだけにとどまりません。

 サウジアラビアによる生活の質をあげる「クオリティ・オブ・ライフ・プログラム」の取り組みの一環であり、また、同国が掲げる「サウジ・ヴィジョン2030」のひとつである、芸術文化への貢献を強化すべく、文化・芸術の展示インフラの開発・育成のために作られたミュージアムなのです。

文・写真=石川博也